スケッチブック(Blog)
令和6年12月14日(土)
12月になり、いよいよ味噌造りがはじまりました。トントントン、タオルを敷いた上にビニル袋に入れた一日煮た大豆を入れて、綿棒で叩いたり、手で一粒一粒、つぶしていきます。この音が、いろえんぴつの冬の風物詩になっています。そして物干しにひっかけていた干し柿もおしまい。メンバーさん、ちょっとは秋を感じられたかな。 事業所内やGH、職員等も風邪やコロナ、インフルになってしまったという方が増え始めました。それでもきちんと対応することで、誰も重症化せず来れています。手洗い、うがい、各所の徹底した消毒が功を奏しているのかもしれません。朝夕の消毒をコロナが一番流行っていたころから続けていることもあって、事業所内で大はやりすることは一度もなく来れました。感染症対策委員会を開かなければいけない理由はこんなところにもあったのかと思った次第です。
令和6年11月17日(日)
秋のイベントも本日がラスト。本当にたくさんの団体様からお声かけ頂きまして、多くの方にパンやクッキー等をお買い求め頂けました。このページをご覧になっている方にもすでに召し上がったという方もいらっしゃるかもしれません。ぜひメールにて味や見た目等、ご感想をお寄せ頂けましたら今後の参考にさせて頂きたいと思います。 さて12月になると、いろえんぴつは味噌製造のシーズンになります。これが春先まで続きます。本日、グループホームで採れたたくさんの柿も重くて持てないほど収穫でき、秋や冬の風物詩が並ぶ晩秋です。
令和6年10月25日(金)
公園に落ちていた赤い実、なんだろうと調べたら花水木の実でした。春に白い花を咲かせ、夏に緑の葉を茂らす。秋には葉も実も赤くなる、なんともいろとりどりの木です。いろえんぴつはこんなふうにカラフルなのかなと思います。最近はあらゆる秋の文化祭、お祭りに声を掛けて頂く機会に恵まれています。遠くのお祭りもありがたいお話ですが、地元菊名、大倉山を中心とする港北区での活動に携われることはとても貴重です。港北区での活動も25年が経ちます。だいぶいろえんぴつの名前が知れわたってきた感触があります。それゆえに周囲から見られる目も厳しくなります。メンバーさんと一緒にこれからも様々な活動を通して、いろえんぴつに来れて良かったという感想が聞ける場所に育てていきたいです。
令和6年10月4日(金)
だいぶ過ごしやすい季節柄となりました。昼間はまだ暑くても朝夕の風は気温も下がってきたなと実感できるほどです。 当法人の3つの事業所に登録して頂いている方の中には、なかなか通所するのがハードルが高く、家から出られない、もしくは家の中のほうが安心、という感覚になる方もいらっしゃいます。俗にひきこもりとも言うこともありますが、それはケースバイケースで意図するものは違うでしょう。ただいずれにしてもいろえんぴつとのご縁が切れれば、どこの社会資源ともつながらなくなってしまう人たちばかりです。通所できずにいても細く長く、見捨てずというご縁の間柄からまたひょんな拍子で通所が適ったり、この秋風にふれることができたりしたらいいなと日頃の業務の中で感じます。
令和6年9月19日(木)
この夏から秋にかけて、各地の催し物やイベントでの販売のお仕事を頂く機会がとても増えました。9月から11月にかけても10箇所以上でお邪魔させて頂き、いろえんぴつのパンやクッキー販売をさせて頂きます。対面での販売ができることは本当にありがたいことです。少しでもいろえんぴつを知って頂く機会になればと思っています。また新しいメンバーさんも入ったり、職員も入ったりして、フレッシュな気持ちにもなります。いろいろとこれまであったことをいざ引き継ぐとなると、どうやって言葉にすればいいだろうかと悩むこともありますが、その分、私たちが伝えていきたいことが洗練されていく気持ちになります。
令和6年8月11日(日)
この夏はいつになくニュースの多い年です。オリンピック、高校野球、巨大地震、世界情勢、台風、本当にさまざまなニュースが同時に進んでいくために、きっとみんな情報の渦に巻き込まれそうになっているのかも知れないと感じます。そんな中でもいろえんぴつは10日から14日の夏休み後は通常通りの予定です。猛暑、酷暑なのだから本当は長く休みをとってもいいかもしれません。でもその後に通常運転できるまでにペースを作る方が大変という利用者さんも多くいらっしゃいます。職員は順番に夏休みをとることにして、なるべく利用者さんのペースが乱れないような工夫をしています。
令和6年7月28日(日)
梅雨明ける前から猛暑が続き、今日も尋常ではない暑さでした。今日はメンバーさんと日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行きました。おなじみのクラシックからみんなで歌える歌まで、またバレエ音楽と実際のバレエ団のステージも見ることができました。たまにはこんな息抜きもあってよいかなと思います。 またこの1ヶ月は怒濤のごとく資格実習生がやってきました。みなさん短い時間ながらも、最初のイメージとだいぶ変わっていくのがわかり、最後には実習を終えて満足そうなお顔をみます。少しでも障害福祉に寄与できているといいなと思います。
令和6年6月28日(金)
今日ラジオで、「来週7月1日から2024年も下半期に入ります」と言われて、びっくり!!4月始まりは年度換算しているので、1月から数えれば当然6月で上半期が終わります。その通りで、7月からは下半期。急に時間が前倒しになったような気分になりました。今日は大雨でメンバーさんもスタッフもびしょびしょになりながら、外の作業を行ないました。梅雨らしい一光景です。もわっとする湿度の高い季節。そろそろ本格的な夏がやってきます。
令和6年6月9日(日)
当法人の紹介をするときに「いろいろな人が集まっていろいろな色を創り出す」という話をします。だから法人名も「いろえんぴつ」というのですが、そもそも「いろいろ」って何?というところの具体的なことがなかなか伝わりにくいときがあります。例えばある事業所は強度行動障害の人を対象にしていますとか、医療的ケアの必要な方を対象としていますとか、障害種別で分けることがあります。またここは居場所の機能がうりですとか、通所したらしっかり働きましょうとか、事業所の機能別で括ったりすることもあります。いろえんぴつも何かしらの括られ方はできるかもしれませんが、基本的にはそのような括りはあまり意識したくはないというところがポイントかもしれません。働くことは確かに障害の有無を問わず、社会通念上、決められた大きなルールですが、その働き方は様々です。あとはその方の自主性がどれくらいかということ。それに応じられそうであれば一緒に活動しましょうと話が前進します。そのためいろいろな人がいるし、いろいろな色が誕生する場所なのだろうと考えています。
令和6年6月3日(月)
気づけば夏至もそろそろ。1年で一番昼間の時間が長い日がやってきます。言い換えれば夏至を過ぎるとどんどん日が短くなっていきます。物憂げな夕闇の中でデスクワークをしていると、なんだかそわそわして、早く帰ろうとか、熱く議論するのはなんとなく難しいなとか、どこか感傷的にもなります。メンバーさんはどう感じているのでしょう。あるメンバーさんは、ご家族のお墓参りに行きたいのだけど、どうやったら行けるかわからないと言いました。知的障害のあるその方もお墓参りをしたい、すでに亡くなられているご家族と墓前で会いたいと思っているのかなど想像すると、ただの物憂げな時間に何か光が見える気がするのです。「みんな同じだな」って。それが垣根を越えることなのかもしれないと思います。
令和6年5月18日(土)
年度が変わって1ヶ月半が過ぎましたが、いろえんぴつは5月開所のいろえんぴつアイビーがまだ半月しか経っていないため、まだバタバタ毎日が忙しなくすぎています。いろえんぴつへ通ってこられる方は様々いらっしゃいますが、高等部卒すぐに通所となる方は少ない方かもしれません。それでもこれだけの人数の利用者さんがいるということは、どこからか移ってこられるということが多い事業所のようです。他の事業所の特徴としては、物理的な問題を除いてまずお会いしてお話を聞くという積極的な受入の方針があること。家族会がないことを通所の理由の1つとして挙げて来られる方もいらっしゃいます。キーパーソン不在なので、いろえんぴつしか他に行く場所がないのですと言われたら、無下にお断りすることもできませんが、お会いしてみるとみなさんどこかしら素晴らしい点があって、それが1年2年では見つからないこともあって、言ってみれば時間をかけて探っていくわけですが、そういうことを惜しまない職員さんが、いまは中心となっているのだろうと思っています。
令和6年5月3日(金)
社会福祉士の実習で来ている方が口を揃えて言う感想があります。1つは言語でのコミュニケーションが難しい方の際、どのように意思を汲み取ればよいかわからない。もう1つは、なんでこの利用者さんはここにいるんだろうか。作業もできるし会話もできるし、一般就労すればいいのではないか。これまでに実習生を何十人も見てきた中で、8割方このような質問が飛んできます。利用者さん誰しも言語だけがコミュニケーションではなく、むしろ言葉が邪魔なこともある。また一般就労するにあたって就労移行支援事業などの利用もあるが、そもそもいろえんぴつにいる意味は何かをまず答えられるようにならなければ、安易に次のステップを指し示して不安定な心持ちにしてしまうのは時期尚早と言われてしまうこともあるでしょう。そのような意味でみたては難しいです。でもそのようなことを常日頃、職員は実習生に伝え、実習生から改めて問われ、考えてみるという関係の中で学ぶことも多くあります。
令和6年4月29日(月)
この数日で一気に気温があがり、汗ばむほどの日もありました。5月1日からの事業所変更、移転等に関連した事務手続きもようやく終わりが見えてきました。そこで今後どうするかを考えた際に、新しく一緒に働きたいというメンバーさんを募りましょうと思っています。私たちがいつも感じるのは、法と法のはざまに挟まってしまった人たちの行き場所です。新しい事業所の中核の職員は言語聴覚士であり、サポートに臨床心理士(リハビリテーション心理学も少しだけかじりました)、相談員として社会福祉士もいます。よって高次脳機能障害の方で通所先を検討されていらっしゃる方がいましたら、ぜひお声かけください。ゆっくりじっくりペースで構いません。一緒に働けたらと思います。
令和6年3月20日(水)
今年の三寒四温は少し長めかなと感じる今日の天気は、晴れ、くもり、雨、雷などオンパレードでした。暖かい風から冷たい風まで、みんなの体調を崩してしまえというほどの天候の変化についていけない方もいらっしゃるのではと思ったりします。 お知り合いから夏みかんをたくさん頂きました。ありがとうございます。これをメンバーさんに分けてもまだまだ余るほど頂戴したので、加工してパンの1つとして作れるかな?売れるかな?と検討しています。店頭に並んだ際はぜひお求めください。まだ完成までには時間がかかりますが、創意工夫しながら販売活動も今後も続けていきたいと思います。
令和6年3月3日(日)
令和5年度も終わろうとしています。しんどいこともたくさんあったけれど、その分、お互いの思いもわかり合えた一年になったような気がします。メンバーさんも職員・パートさんもそれぞれにいろいろ思うことはあって、それをきちんと伝えられて、まるで家族のように何も意識せずとも心配の声をかけている。そんな職場なのかなと思います。もちろんそういうのは苦手だという方もいらっしゃるでしょう。でもいろえんぴつの色は何?と聞かれれば多分そういう答えが出ると思います。4月からは新しい事業所、新しい職員さんを迎えるなど準備に大わらわです。ドキドキわくわくな4月が待っていそうです。
令和6年2月23日(金)
気づけば月1更新となってしまったスケッチブック。なぜかというと、やらなくてはいけない書類たちに囲まれていた、ということになりそうです。福祉事業所にはいろいろなDMが届きますが、その中でも書類を簡便化するソフトが出来ましたので使ってみませんか?などの内容もあります。確かに最初はそんなものがあればいいよねと思うところですが、「ん?待てよ?それではこの事務作業の本来の意味はなんだったんだ?利用者の権利や尊厳を守るために派生していったものだったはず」と思うと、この仕組みは本末転倒だなと気づきます。権利や尊厳が保たれるようなわかりやすい仕組みを作る方向に社会が動けばいいんですよね。
令和6年1月21日(日)
いつの間にか年が明けてしまっていました。みなさま今年もどうぞご贔屓賜りますよう申し上げます。その理由は、4月1日に向けて事業所移転があるため、職員一同とても忙しくしておりました。まだまだこれからが忙しさの本番ではありますが、少しずつ出来上がってくる新事業所のイメージが膨らむ一方で、10数年お世話になった旧事業所への名残惜しさも感じながら、整理をかけているところです。そのため新年度に向けて職員・パートさんを募っておりますのでよろしければ一緒に働きましょう。 本日、車を運転していると目の前に、すっと濃いピンクの梅が咲いていました。しかも満開。『そっか、もうそんな季節なんだ。すっかり目の前のことに気を取られて周りが見えていなかったかな』と思ったところです。もう春はすぐそこまでやってきています。
令和5年12月17日(日)
今日はとても暖かな日差しに包まれた日でした。思わず「あつい」と言いたいぐらいの気温で、まったくクリスマス間近という雰囲気がしませんでしたね。そのせいかメンバーさんも気温差が原因なのか、風邪で休むことが多くなっています。コロナやインフルエンザが流行していないだけよいのですが、それでもつらい症状には変わらないと思いますので、年末年始、健康管理に十分配慮頂けたらと思っています。さて今年も残すところわずかとなってきましたが、年明け早々にいろいろとお知らせさせて頂きたいことがあります。もう少しまとまった際にこちらのホームページで公表したいと思いますので、またご覧ください。
令和5年12月5日(火)
今年も味噌シーズンがやってきました。麹屋さんに一式買いに行き、これから味噌製造の季節へ突入です。週3回転行なう味噌製造。メンバーさんにとっては「味噌の季節だね」と感じる大豆の煮た匂い。暖房いらずにあったかくなる部屋の結露が、より一層外の寒さを強調するかのようです。今日はまだ潰し作業はありませんが、明日から部屋中にとどろくトントントンという軽快なリズムが、冬の風物詩となっている生活介護事業所です。
令和5年11月4日(土)
10月になってようやく本格的な秋になったかなと思ったら、通常ならすぐに冬支度といったところがなんだか今日はとても暖かく、少し動くと半袖でもいいのでは?と思うほどでした。グループホームの桜は狂い咲きしている花びらがちらほら。人間も植物も困ってしまう気候です。 今年度はあちこちのバザーやお祭りが復活したことで、パン・クッキー、お弁当の注文を受けることが多くなりました。11月は3件お邪魔させて頂くことになりました。お声かけ頂けること、本当に感謝しております。これからもおいしいパンやクッキー、お弁当を届けられるようにメンバー、職員一丸となって製造していきたいと思います。さて、そろそろ冬の足音が聞こえたら、お味噌造りの準備です。
令和5年10月22日(日)
今日はこの秋一番寒い朝となりました。あれほど暑かった夏の厳しさも喉元過ぎればという感覚で、「今日はどうしよう、半袖か、長袖か」ときちんと季節を意識して悩んでいることに気がつきます。先日、ある利用者さんが隣の席の利用者さんが使ったティッシュゴミをさっとつかんでゴミ箱に入れていました。こだわる行動でもなく、頼まれたからでもなく、ごく自然な振る舞いでした。それはとても親切心、思いやりの行動に見えました。確かに幼少時代からそのように教わって育ってこられたのかもしれませんが、さりげなくそのような行ないができる方を見て、自分もまだまだなのかもと思う一幕でした。きっとそのようなさりげない行動は、日常のさりげない部分にたくさん転がっていて、気づいていないのは周囲の者だけかもしれません。
令和5年10月9日(月)
今日はスポーツの日ということで通所事業はお休みです。天気もよくなかったため、多くの利用者さんは家で過ごしていたのかもしれません。 随分と前から実習生が絶え間なく来てくださっています。今月も15名ほどの方が順番にいらして、それぞれの取得したい資格のために日々の実習に取り組んで頂いていますが、その中で「気になった人はいますか?」というと必ず名前があがる利用者さんがいて、「では、○○さんは?◇◇さんは?」と聞いて、「あ、そうでしたね、いらっしゃいましたね」と気づく利用者もいらっしゃいます。これにはある種共通点があって、実習生の目が行きがちなのは、利用者さんの発語の量に比例しているように思います。つまり質問が多い、会話がある程度成り立つ等の人は注目されやすく、寡黙だったり実習生を受け入れる余裕がない方は放っておかれることが多いと思います。たくさん話せる人のほうが構ってもらえる、というと言い過ぎかもしれませんが、そのようなエピソードからも差別というか区別された関わりが出てきてしまうのだと感じました。
令和5年10月1日(日)
ようやく秋めいてきましたね。畑脇にしゃんと立つパンパスグラスが秋の夕暮れを彩っています。足元には真っ赤な彼岸花。少しずれたけれど、ちゃんと暑さもお彼岸過ぎに落ち着いてきたようです。 最近の利用者さんの様子は、家からあまり出られないという方が多くなっているのかなと思うところがあります。この自然を感じながら、外にも良さがあるということが伝わればいいなと思っていますが、なかなか一朝一夕にはいきませんね。いろいろアプローチをかけてみて、何か反応を返してもらえるよう努めていきたいと思います。
令和5年9月6日(水)
今月になって急に各団体主催の秋のお祭りや文化祭などから、出店依頼が舞い込んで来ました。「パンを作って欲しい」「クッキーを参加者に配りたいので作って」「お弁当を売って欲しいです」などそのご注文は様々です。でも再燃ぎみのコロナ禍であった頃から比べると、対策もしやすくなり、重症化する方も少なくなってきているからか、催し物も小規模でも開催していこうという動きが多くなったように感じます。その際に、「いろえんぴつさんがいいよ」と思ってくださった方に感謝致します。今後もよりよい食事や食べ物を作れるように日々努力していきたいと思います。
令和5年8月30日(水)
猛暑日というか、すでに外はサウナのようで、サウナ日とでも名付けたいほどの熱風が全身をまといます。この炎天下でもポスティング作業が滞るわけにもいかず、また地域の皆さんが提供くださるアルミ缶も夏だからこそさらにたくさん頂けるので仕事量がハードです。もちろん休み休み、休憩時間をとりながら日々遂行しますが、それでも堪えます。ある人は、もう春も秋もないから、「四季ではなく二季だ」と言っていましたが、それは寂しい限りです。素敵な秋が待っていることを期待して・・・。
令和5年8月14日(月)
台風が近畿~東海地方に上陸しようとしています。関東も降ったりやんだりの天候かつ、とてもとても湿度が高いですね。こういうとき心配するのは、てんかんのある方が発作が多くなりやすいことです。気圧が下がるときや湿度が高いとき、どのような根拠によるのか説明することはできなくても、経験則から感じます。最近はいろえんぴつのメンバーさんは服薬もほどよく合っている方が多くなったので多少安心できるのですが、それでも「ゼロ」にはならないというこの病気とどう付き合っていけばよいかは、このまま考えて意識して、学んで実践していくことが必要だろうと思っています。
令和5年7月24日(月)
7/22、日本フィル夏休みコンサートに希望者のみで行ってきました。久しぶりに大きなホールで大迫力のオーケストラの響きを感じてきました。途中のバレエも親しみのあるお話をモチーフに、ちょっとした演出の楽しさもあって、みなさんそれぞれに楽しめた様子です。 なかなかコロナ禍で行事が乏しくなってしまっていましたが、少しでも作業の合間の息抜きとして、行事やイベントを提供できればと思います。
令和5年7月8日(土)
グループホームの庭には、今年もたくさんの植物がなっています。春は佐藤錦のさくらんぼから始まり、夏真っ盛りの今は、ブラックベリー、しそ、みょうが、柿(まだまだこれからですが)がたくさんなっています。特にみょうがは、スーパーで売っているものとほとんど同じ大きさなので、「これはお得だね」とみんなで喜んで食べました。今日は冷や奴の上に、しょうがとしそ、みょうがを刻んでさっぱり風味で頂きましたが、なんてぜいたくだろうと思うほどのおいしさ。もぎたて、刻みたてで食べるわけなので、風味が夏のさわやかさで満たされました。
令和5年6月11日(日)
利用者を守るということがこれほど難しいことかと思うことがありました。ICFでは個人因子と環境因子によって、利用者の社会活動が良くも悪くも変動するように書かれてあります。もちろんその他の要因も多数ありますが、利用者もスタッフも悪くないと思われることも、日頃障害福祉に触れてない人は虐待だ、体罰だと捉えられることもあります。ある人は「利用者に指一本触れればそれは虐待だ」という極論を唱える人もいます。何が正解かはそもそもないということを前提に、何が大切かと言えば、因果関係やプロセス理解、説得力のある説明と納得が得られるかという質的な話題になるはずです。例えば最近はジェンダーという言葉をよく耳にしますが、生物学的性と社会学的性の混在がわからない人が多用すると、よくわからない教育の姿にもなっているようです。何事も正しい理解が求められるわけで、障害福祉領域においても同様に感じています。
令和5年5月21日(日)
さまざまなSNSで現代はたくさんの情報が行き交います。障害福祉の領域でも、アートや新作のお菓子、小物、おもしろい取り組みなど、さまざまに趣向を凝らした日々の活動が紹介されることが多くなりました。他事業所のよいところは参考にしたいと思うのですが、卑屈な気持ちかもしれませんが、心のどこかで「それって障害者がやっているからということで注目を集めているのでは?」と思ってしまうことがあります。もちろんそのようなことであれば、当法人の理念からはずれてしまいます。語弊があるかもしれませんが、一般的に社会の役に立つ「仕事」をしたい、それがたまたまゆっくりだったり内容が限られていたりするだけということで、本当に目指したいのは、「仕事に行くぞ」という意気込みかと思っています。送迎車でもヘルパーでも自力でも、自分の居場所にまず行くという仕事の人もいらっしゃるでしょう。そんな視点で活動する団体がいろえんぴつです。
令和5年5月8日(月)
先日の嵐のような大風で、生活介護事業所の前のレモンの木になった小さな実がすべて落ちてしまいました。久しくたくさん咲いた花々だったのですが、自然の猛威に打ち勝つのは難しかったようです。そんな猛威というのは、実は障害福祉の中でもとても身近にあります。それは成年後見制度です。ある番組では成年後見制度のそもそもの仕組みから、自由度が小さい制度であるデメリットを紹介していました。本来誰のための制度で、それを担うのは家族ではない人が多くて、という前段の部分から解説されていました。また障害福祉において精神疾患もその疑わしい状態でもないという方について、ひきこもり支援ということである程度の財源や施策が各自治体で打ち出されています。心理臨床でもひきこもり臨床というのは、各派からのアプローチが大変めざましい対象です。しかし日頃自分の身体や気持ちにむちうって出勤する利用者に対しては、支給決定や計画相談のとても煩雑な仕組みは見直しがなされているのかいないのかも問題として取り上げられないようです。障害に限らず福祉のあらゆる新しい制度がすべてよいものであるのか、またご本人ご家族によりそった制度になっているのかどうかという検証は日々行なっていく必要があるのだろうと思うこの頃です。
令和5年5月4日(木)
ゴールデンウィークのグループホームは、一時帰宅する人もいますが、帰る家もないという方もいらっしゃいます。そこで年に1回、グループホーム全体余暇外出を実施しています。職員総出で外出するのですが、今年は八景島シーパラダイスに行きました。ただものすごい人、人、人。観光地であるため渋滞や混雑、押し合いへし合い、何を見に来たのかわからなくなるほどでしたが、天気は快晴、心地よい風が吹いていて、家にこもっているよりは何倍も太陽にあたって外出気分はかろうじて味わえたかなと思います。
令和5年3月25日(土)
2ヶ月前にグループホームの水道管が凍結した!なんていうブログを書いたかと思えば、この長雨・・・。春の雨はもうちょっとしとしとと降り、時折ブルッと身震いする寒さを覚えるものだったようにも思いますが、なぜか生ぬるい風や大雨がざーっと降り、『あれ?もう梅雨か?』と思う気候です。メンバーさんはこの春の気まぐれな陽気のせいで些か苦手さを感じる方もいらっしゃいますが、パートさんの支えもあって、なんとか冗談を言いながら、ユーモアを交えながら過ごしています。もちろん楽しく嬉しい話ばかりではありません。でも支援者もメンバーさんも社会人であることには変わりなく、単なる呼称の変更だけに終わることなく、真摯に向かい合おうとしているのが当法人の良さのように自負しています。
令和5年3月9日(木)
3月7日は社会福祉士試験の合格発表日。いろえんぴつで実習された方から、ぞくぞくと合格の報告を頂きました。「あのときの厳しい指導があってこそ・・・」とか「現場の雰囲気を体験できて知識と結びついた」などのコメントを頂戴しました。合格されたことそのものも大変嬉しいのですが、何よりそのことを実習先に報告しようと思ってくださったことがもっと嬉しく思いました。中には「あのときのメンバーさんは今頃何をされていらっしゃるでしょう」「今でもあの作業の光景がよみがえります」などの感想は、一生懸命実習に取り組んでいらしたからこその感想だと思います。 いろえんぴつで実習された方がそれぞれの分野で活躍されることを想像すると、とてもわくわくします。きっと福祉の世界は狭いので、「あ、いろえんぴつで実習したの?自分もですよ」なんていう会話が出てくるかも!?と思うと、地域に根ざしたソーシャルワーカーの育成はいろえんぴつにとってとても大切な事業のひとつです。
令和5年2月27日(月)
通りの梅はどこも満開近くになっています。着実な春の訪れをひしひし感じられます。メンバーさんも土日にガイドヘルパーさんとお出かけされた方は、「梅が咲いていたよ」「昨日はあったかかったね」など、これからやってくる麗らかな気候を楽しみにしているようでした。 もう少し暖かくなったら、生活介護事業所のメンバーさんも外の活動が増えてきます。少しだけ歩いてみよう、外の風にあたってみようなど、なるべく家の中にこもらないでできることを考えています。また冬の風物詩であった味噌造りがそろそろ終盤戦にさしかかります。毎週3日間、味噌造りをしていました。この味噌、これからの新製品の開発でも活躍できるように現在試行錯誤中です。使いやすい品物ができるようあれこれ作戦会議中です。
令和5年2月19日(日)
今日はとても暖かい日でした。2月とは思えないほどで、時折強い風が吹いてびっくりするほどでした。グループホームの入居者さんは、ガイドヘルパーさんとお出かけする方、のんびりホームで過ごされる方、さまざまでした。春眠暁を覚えずとはまさにこのことかと思うほど、みんなうたたねしている姿は、ここのホームに居場所感を抱いてくださっているのかなと思います。 先日は、内部研修として職員・パートさん方と「コミュニケーション」についてワークを通じて学びました。福祉において問われる報・連・相は、過去・現在・未来を意味し、自身がどれくらい伝えたつもりになっていて、実際はズレが生じているかなども、日頃事業所が異なるパートさん同士、話し合いをしながら頭と身体で学習できました。来年度も内部研修の場は引き続け設けていき、時間が許せば心理福祉セミナーについても開催していきたいと思っています。
令和5年1月30日(月)
10年に一度の寒波は本当でした!というのは、グループホームの水道管が凍結してしまったのです。幸い大きな被害には至っていませんが、それでも修理せねばならない状況です。日頃建物の不具合や点検等をしていても、自然の脅威には勝てず、これまでより一層住環境のチェックをして、住みやすい場所を整えていきたいと思います。 いつしか通りの住宅の傍らには蝋梅や紅梅が咲くのを目にします。まもなく2月。春の訪れを感じられる季節となります。
令和5年1月21日(土)
昨年よりいろえんぴつで製造する食品類を販売できる箇所が増えています。一般の会社、地区センター、水道局、単発の専門学校など、いずれも昼食となるものを販売しています。他にも納品としてキューブパンやクッキーを納めています。ただもっといろいろな種類があるといいかもしれないとか、このどんぶりものがおいしかったらいいのになど、お客様のニーズにも応えていきたいと思っています。調理師さんが利用者さん支援をせず専属で調理しているわけではなく、あくまで利用者さんと一緒に分担して作業を行なっているため、進み具合はゆっくりになるかもしれませんが、みなさまのお声を聞かせて頂きたいと思います。もしご意見頂ける場合は、ぜひメールにてお知らせ頂けますと幸いです。
令和5年1月5日(木)
昨年中はみなさまには大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 福祉事業所はどこを見ても慢性的な人手不足です。大学や専門学校でも福祉を学ぶ学生は減る一方で、もし学んだとしても公務員志望だったり、大手企業に就職する方が多いようです。聞くところによれば、一度福祉事業所に就職しても、その後転々と職場を変えていく人も多いとか・・・。いかに魅力ある職場にできるかが問われているのかなと思います。今年は、いろえんぴつにとってもチャレンジの年になりそうです。利用者さん居場所であり、行きたいと思える仕事を提供できるよう工夫していきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和4年12月26日(月)
「(利用者の)Bさんがなかなか動かなくて作業に入ってもらうのが難しそうです」とスタッフが事務局メンバーに報告に来ました。Bさんは自閉スペクトラムと重度の知的障害のある方です。発する言葉もほとんどないため、あとはどんな状況でどんな行動をとっているかから考えるしかありませんでした。そしてどんな方法の支援があるのかを考えました。事務局のスタッフが自らBさんのところに行くと、作業場所からかなり遠ざかっていて、確かに嫌そうな表情をしていました。「やる!」という意思表示はなかったのですが、「いやだ!」というのはわかりました。でも作業にはなるべく入って欲しい。事務局のスタッフは、車椅子を持って行きました。「これを押して元の場所に一緒に戻そう!」と投げかけると、最初は『え!?なんで?』という表情でしたが、少しずつ押してくれました。そして本来の作業場まで戻りました。スタッフは違う車椅子を用意し、「そしたら、今度はこれに乗ってみる?」と提案。するとニコニコして笑い声がありました。明らかに「楽しそう」の意思表示に見えました。これもすぐには乗らなかったけれど、反応のスピードが早い。まもなくして乗って、少しお散歩。気分を変えて作業に戻りました。普段の声かけやその反応をじっくり観察できる環境が整えられることがとても大切だと再確認できました。
令和4年12月15日(木)
利用者のAさんが「ふらふらする、気持ち悪い」と言いました。その場にいたスタッフは、いくつか質問をしました。それでも「ふらふらする、気持ち悪い」というので、事務局に電話をかけました。Aさんをよく知る事務局メンバーは、何か風邪やその他の疾患を疑わず、「寝不足かもしれないよ」と言いました。その場のスタッフは、Aさんに確認すると、「そうなんだよ、昨日はテレビを見ていて3時間しか寝ていないんだよ。それにしてもこの部屋暑くて」と言いました。おおよその読みがあたったようです。寝不足と室温の高い作業スペースで過ごしたために、体調不良になってしまったようです。 もちろん素人判断で憶測の診断もどきをしてはなりません。ただAさんの行動の「読み」がどれだけできるかは臨床的な推論をする意味で、福祉でも心理でも医療でもできていたほうがいいだろうと思っています。 12月からは新しく看護師さんを採用。これで毎日看護師さんがいることになります。どの看護師さんも個性的ですが、福祉職と一緒に利用者さんのことを考えてくださるのは本当に心強いです。
令和4年11月20日(日)
スケッチブックは、いろえんぴつの日常を書いているのですが、思い返せば、働いている職員やパートさんのことを書くことがほとんどありませんでした。そこで今回はどんな方が働いているかをご紹介します。職員は20代から60代まで、男女半々ぐらいの割合です。日中系、グループホーム系ともよく顔を合わせることが多いので、連携が取れやすいです。パートさんはその職員を支えてくれる大事な存在で、30代から70代までの方がおります。あくまで「利用者さんと同じ目線で語る」ことを念頭においた法人理念ですので、多少ぶっきらぼうな言葉になることもありますが、それは利用者さんも働く人たちも、一緒に目の前にある課題に向き合っているからこそと思っています。変に堅苦しくよそよそしくもないのが魅力的でアットホームと言われている理由だと思っています。
令和4年11月13日(日)
グループホームの休日は本当にのびのびとみなさん自由に過ごされています。「今日はガイヘルさんとお出かけなんだよ」「午後から雨降るんだってね、洗濯物、部屋に干すの?」「お昼ご飯なに?」。あたりまえといえば、あたりまえ。ごく自然の家での会話です。いろいろな職員が日勤や夜勤を担当するので、ご飯の内容も変わります。先日の職員はお昼ご飯に醤油ベースの「すいとん」と、野菜炒めを添えて提供しました。野菜炒めも10種は入っている野菜炒めだったので、食べ応えは十分だったようです。年配の入居者さんは「すいとん、いいねぇ、懐かしいねぇ」と笑顔。若い入居者さんは、すいとんという料理を知らないながらも、おいしく食べていたようです。様々な職員が入って、それぞれに出来ることを持ち寄せたことで料理に幅が広がります。かぶらないようにだけ注意すれば、入居者さんは単なる退屈なご飯にはならないのかもしれません。
令和4年11月3日(木)
気分屋のスケッチブックのため、更新が続くときもあれば、間があくときもあり、失礼しております。さて本日は内部研修でした。通常、外部から講師を招くのですが、今回は正職員が4グループに分かれて、パート向け研修を企画するということで取り組みました。もちろん研修を行なうことで、事前に知識を学ばなければいけません。常に外部講師というよりたまには内部で距離の近い関係での学び合いもいいだろうと企画しました。「権利擁護研修」「個人情報保護研修」「虐待防止研修」「感染症対策研修」の4つです。職員とはいえ教え慣れしているわけではないので、ああかなこうかなと手探りでの研修ではありましたが、活発なワークと小テストなどもあって、それぞれのパートさんは積極的に取り組んで頂けました。今回の研修は2日に分けて行なうため、5日にも同内容が開かれます。さらに年明けにはまた別の研修も予定しており、支援の質とヨコの連携も欠かさず行なっていきたいと思います。
令和4年10月12日(水)
先日、ご紹介頂いた会社にパン販売に行きました。お昼頃に様々なパンを準備して、メンバーさんと職員で売り子になる行ったのですが、結果は散々でした。ご紹介頂いた方は、よかれと思ってご紹介くださり、会社側の担当者もよかれと思って販売スペースを空けてくださり、ご飯物よりパン類のほうがいいだろうということで販売になったのですが、実際購入されるのはそこで働く会社の方々なので、あまり欲しいものではなかったようです。番重にたくさん残ってしまった惣菜パン。手前味噌ながらおいしそうに見えるのに、やはり需要と供給が合わないとこんなに切ない思いをするのだなと感じました。いろえんぴつのパンやクッキーは、おいしいと言ってくださる方と勧めたくはないという方が分かれるようではありますが、少しでもおいしそうだから買ってみようかなという方が増えるように今後も努力したいと思います。
令和4年10月8日(土)
いろえんぴつのある事業所に通所しているAさんは、当初その作業をしてみたいということで通所が開始となりました。慣れるのに時間がかかるかもしれないということで、週3日から始まりましたが、徐々に慣れてきて、今では週5日通所できるようになりました。しかしどこか浮かない顔をしていて、ちょっとしたことでイライラすることもありました。ある程度話せる関係の職員が、どうしたの?何かあったかな?と声をかけると、Aさんは別の事業所の仕事をしてみたいと言いました。それは接客を伴う仕事でした。当初はチャレンジングな配置かもしれないと職員は少々躊躇しました。それでもやってみないとわからないし、そこで学べることもあるだろうと決め、比較的にすいている時間帯の接客をお願いしました。すると、とても生き生きした表情をして仕事をしていました。別の職員が、どう?楽しい?と聴くと、にこっと微笑みました。数年通所している方でしたが、ここまでの表情を見たことはありません。もっと早く気がつけばよかったのかもしれませんが、なかなか思うような仕事でなかった時間が、やりたい作業への気持ちを育てていったのかもしれません。最近あったちょっと嬉しかったことです。
令和4年10月2日(日)
当法人は横浜市港北区にあります。港北区は横浜市18区あるうち、一番人口の多い区です。つまり障害のある方の数も多い可能性があります。もちろん転入、転出が常にありますし、港北区在住だからといって港北区の資源を使うということもありません。その逆もあり得ます。それでも港北区の障害者福祉の将来はどうなるのかという漠然とした不安を大いにあります。日中の事業所やグループホームの運営をしていても、常に安定しているとは言えません。サポートしてくれる施設もありません。助言はして頂いても、結局職員自らどうにかするしかないのが現状で、それはどの法人でも同じことです。本来ならば小規模のいろえんぴつなどは、フォローを頂きつつ運営できればよいのでしょうが、どうすればいいのか悩ましくあります。まずはいろえんぴつとして考えるものを具現化できるよう努めていきたいと思います。
令和4年9月27日(火)
少々時間があいてしまいましたが、メンバーさんはみなさん変わりなく通所して、作業を頑張っています。9月より、パン販売の場所が新たに増え、横浜市水道局の昼休みに週1回伺うことになりました。たくさん売れていくパンの販売でも、メンバーさんは手際よくこなしています。水道局の職員さんから応援の声かけも頂くことがあり、直接声をかけて頂けるのはとても嬉しいと聞きます。やはりface to faceで確認しあえるメッセージはとてもあたたかい感情のやりとりがあるのだろうと思います。また、新作パンや調理パンも始まっています。各所販売時には、ぜひお買い求めください。
令和4年8月30日(火)
ここ2日ほどでしょうか、涼しい風が吹くようになりましたね。急な寒暖差に思わず、服選びに時間がかかったり、咳が出たりという人もいるかもしれません。メンバーさんも通院やコロナの濃厚接触者になってしまっただとか、様々な理由で通所をお休みになる方が増えています。そうなることはわかっていても、やはりコロナが収束しきれないことでの影響は少なからず出ています。またWithコロナという用語をもってして、完全にコロナウイルスがなくなることはないのだから、どう共にやっていくか考えるしかないなんていうことも言われていますね。正直、それが正しいとは思うのですが、かといってこのように1つ1つの現象に名前を与えると、さも昔からそのような状態があり得たとも考えられます。名付けてしまって、本来の対応や対処の仕方がおざなりになるようなことがないよう、職員を筆頭に対応策を検討し続けています。
令和4年8月13日(土)
コロナ第7波がすさまじく猛威をふるっています。強力な感染によって、あらゆる福祉サービスや医療体制が麻痺しています。社会経済、政治・施策、一般市民の考え・価値観、多様な要素により世の中は動いていますが、福祉現場においては目の前にある命とどう向き合っていくかが非常に問われています。時には意見が違う場合もありますし、職種によって考え方が異なる場合もあります。そして最終的な方針を決める者の責任はすさまじくプレッシャーを感じ、それにはむかう人をも引っ張っていかなくてはならないという労力が必要となります。しかしそれは誰のためかと言えば、利用者さんに尽きます。そして責任者は利用者さんを支えるスタッフにも心遣いをします。そうやって目に見えない助け合いと支え合いがあるからこそ、大変な時期をやり過ごせると思うのです。小規模だからこそ、質の良い支援の提供に努めます。
令和4年7月25日(月)
ここ10年~20年ほどでしょうか、成年後見制度が広く浸透し、周囲でも取り入れる方が増えてきました。家庭裁判所で任命された方が、後見人、保佐人、補助人のいずれかの役目を持って、当該利用者の金銭管理を行なうことになります。もちろん金銭だけを守っていればよいわけではなく、それに関わる諸手続に関して一切を担います。しかしそれ以外のご家族に関連が及ぶこと(身元引受人はどうするのか)、医療に及ぶこと(手術や治療の同意など)については、行ないません。指定された業務の範囲外だからです。では誰がするのでしょう? また横浜市にはあんしん施策の中で、後見的支援制度というのもあります。区に1カ所ずつ指定された事業所が横浜市社会福祉協議会とともに、対象者の人となりを把握し、その方を地域で見守っていくネットワークを作るのが仕事です。キーパーソンが変われば、対象者の特性や気持ち等を引き継ぐことも業務内と教わりました。ただいわゆる「実動」という諸手続の代行やサービス調整などは行ないません。 では当該対象者の生活側面を総合的に見ていく支援者は誰になるのでしょう。それは最終的には家族です。家族に判断能力がなければ最低限の法律で守られた範囲での対応になる可能性があります。何か良策があればと常々考えています。
令和4年7月11日(月)
今年度の実習生は4月を待たずして、次々に予約が入り、上半期の公認心理師実習生は100人を超えました。若い大学生を前にすると、途端に恥ずかしがってしまう利用者さんや、いろいろ説明したくなる利用者さんなど、それぞれの普段見えない一面が見れて、実習を受け入れるのもいいこともあるなと実感しています。さらに社会福祉士実習、精神保健福祉士実習が途切れなく、4月か年内いっぱい予約されている形です。実習生を受け入れるにはたくさんの課題があるけれど、それを1つずつクリアしていけば、普段の作業においても挨拶の練習になったり、協力して何かをするという練習になったり、プラスに作用することが多く、はじめて良かった取り組みかなと思っています。
令和4年6月28日(火)
なんだかあっという間に関東の梅雨明けが発表されました。と書いていて、ちょっと笑ってしまいます。前回の文章からさほど経っていないにも関わらず、梅雨入り、梅雨明けとなっていて、『あれ?更新スピードが落ちたのか?』と思いますが、そうではなく、梅雨が思った以上に短かったのです。メンバーさんも急な猛暑日でヘトヘト。疲れがなかなかとれないと教えてくださる方もいます。とはいえ、節電してくださいとも言われ、結構ハードな局面です。ここ10年以上、夏が異様なほどの暑さになることは予想がついていたにも関わらず、何かできなかったかなと。乱立して家を建ててしまえば、風など通らないし、かといって、大人がガレージで水遊びなんてできないし、この暑さの凌ぎ方、誰か教えて頂きたいと思ってしまいます。とはいえ、メンバーさんの体調管理・健康管理もきちんとした仕事です。近頃は作業だけ、もしくは事故なく怪我させずに帰宅できれば通所施設はそれでよいと考えるところもあるようですが、福祉施設をはじめ、どこでも健康的に過ごせることは重要なことと思っています。まして福祉専門職が中途半端な考えではいけないようにも思います。これからも精進していきます。
令和4年6月11日(土)
なんだかあっという間に関東の梅雨入りが発表されました。しとしと雨が降る日もあれば、もあっと梅雨の晴れ間の湿度の高い日が訪れたり、この落ち着かない天候にメンバーさんもちょっと身体がしんどそうに感じます。細やかなサポートとケアのもと、メンバーさんが夏バテにならず、かつ気持ちのイライラも最小限になるよう努めています。いまは職員よりパートさんがとても細やかにメンバーさんの特徴を捉えてくださっていて、通所先もGHもともにパートさんあってのいろえんぴつだろうと痛感しています。ここ1~2年でいろえんぴつも職員やパートさんが様変わりして、良くも悪くもメンバーさんにとっては刺激のあった年です。今年度からリフレッシュしたいろえんぴつになれるよう一歩ずつ進んでいきたいと思います。
令和4年6月2日(木)
当法人では福祉、医療、心理を3本柱に置いているため、それぞれの専門職が在籍しています。「知的な障害があるということは自分では判断がつかず、決断ができない」と捉える方もいますが、この文章だけ聞けば健常者でもこういう方はいらっしゃいます。ゆえに障害のある方だけのためのフレーズではありません。つまり誰だって、福祉や医療、心理の側面からの支えがあってもいいのだろうと思います。さらに自分では判断がつかない、決断ができないというまさにそれが知的な障害です。もっと言えば脳の障害です。脳の障害ということはその機能を見なくてはいけません。知的障害であっても、感情表出の脳機能部位は異なります。どう表現するかはそれぞれのメンバーの特徴になります。だからこそ、知的障害の方は「わからない」のではなく、「どう相手に表現すれば良いか」の部分で支障が出ている可能性があるという見方も考えられるわけで、その部分について福祉支援者と看護師、心理士が集まって考えることができるのです。この実践については具体例を示してお伝えできたらと思っています。
令和4年5月22日(日)
暑かったり寒かったり、地震があったり大雨があったり、落ち着かないこのごろです。メンバーさんも5月は落ち着かなさを感じているのでしょうか。なんとなくイライラ、なんとなくそわそわ、なんとなくだるいという感じで表現してくれます。そのような様子にどうやって気づけばよいでしょう。それには第三者の目が必要ですね。毎日見ていると誰だって感覚が鈍くなって気づきにくくなるものです。特に福祉にありがちな「ひとまず様子見してみよう」という良くないキーワード。これでは何も変わりません。何か変化を与えてわかることのほうが多いわけで、何からすればいいかを考えることが必要です。環境の変化、身体の変化、心の変化、いろいろありそうです。何もしないというのは仕事をしていないのと同じかもしれません。いろえんぴつでは内部でも検討、外部からも検討と二段構成でメンバーさんの対応を考えます。こうすることで、だいぶ見逃すケースが減りました。
令和4年5月7日(土)
ゴールデンウィークも終盤となりました。といっても、今年のゴールデンウィークは、5月2日と6日が平日で、通常休まない限りは連休がいくつかあるという人もいらっしゃったと思います。いろえんぴつも5月2日と6日は開所でしたので、さほど連休になった感覚はありませんでしたが、かえってそれがよかったようです。利用者さんの中には、イレギュラーな連休でリズムを崩したり、どこかに一時ケアを申し込んだりしながら、各ご家庭の事情がとても反映される日々を送る方もいらっしゃいます。その折に聞かれるのが、「通常通りがよい」という声です。いろえんぴつでは、夏休み他の休みもあまりに長い連休にはならないようにしています。もちろん職員側は休まず働くことになるので大変なときもありますが、工夫しながら開所することで、利用者さんの居場所の確保も行なうことにしています。
令和4年4月30日(土)
この1ヶ月ほど、お弁当や行事への出店依頼などを頂くことが続きました。特にお弁当注文がこれほど続くのは本当にありがたいことです。ただまだまだ未熟な出来映えであることは重々承知しています。最近入職したパートさん方がとても心強い助っ人なので、なんとか乗り切っているところが大きいのですが、それでも「いろえんぴつのお弁当屋さん」が定着できるようにするには、食品衛生責任者を中心にメニューの充実、品揃えの豊富さ、見栄えの良さなどを検討していくことが必要です。今後もおいしいお弁当ができるよう、精進していきます。そしてメンバーさんも交えて、一緒に活動できるよう工夫しながら、いろいろな方に提供できるよう努めていきます。
令和4年4月15日(金)
4月は環境の変化、人の変化などが、全国的に起きていることで、道路が混んだり、駅が混んだり、人の流れがいつもと違ったりで、落ち着かないものです。職員やパートさんもそのような中で仕事をし始め、またメンバーさんもいつもは出来ていることがなんとなく不調になっていたり、日常生活を送ることだけでも大変なのかもしれません。ある人が、生活することと生きていることは違うものと言っていました。淡々とルーチンをこなす生活あるいはそのサポートと、いきいきと自分のペースでやれることをやっていく尊重されるべき時間の過ごし方では、その後の幸福度はきっと違うということを含んでいるのかなと思いました。もちろん、いろえんぴつでは後者を重視していきたいと思いますが、まずは今の雰囲気に浸ってみるのもいいかなと思います。
令和4年4月4日(月)
新年度になりました。今日は4が続く日にちなんですね。きっとみなさんも「おぉ珍しいね」と思われたことと思います。そんな日ですが、今日から本格的に新年度の動きをとる事業所も多くなったのではと思います。いろえんぴつは、メンバーさんは変わらずですが、スタッフの入れ替わりがありました。諸事情で退職された方、初めて福祉に携わりますという方、様々ですが、新鮮な顔ぶれで気を引き締めていこうと思います。昨年度達成できなかった夢が1つでも叶う年度になればと思っています。
令和4年3月16日(水)
いろいろな資格を取得するための実習として、いろえんぴつは活用されています。そのどの人もおっしゃる感想が、「いろえんぴつはアットホームですね」と言うのです。はじめは戸建だからかな?と概観から想像していました。しかしあるパート職員に聴くと、どうやらそうではなく、「普段から冗談を言い合える雰囲気があるから」ということでした。冗談はユニークさにもつながり、日常のストレスフルな仕事や生活を送っている人にとっては、ちょっとした笑いが生まれる原点です。それが日頃の仕事の中で存在しているから、小規模でも20年以上活動が続いているのだと思います。あまりに堅苦しいと職場に行くのもつらくなりますし、あまりにだらけていても仕事は捗りません。「ちょっとしたスパイス」がユニークであることであれば、それは仕事と生活にメリハリを与えているのでしょう。今後もそんな環境であり続けたいと思います。
令和4年3月9日(火)
玄関脇のおもとも次第に青々とした葉を茂らせ、ガレージ脇のきぬさやもすくすくと蔓を伸ばし、花を咲かせています。いよいよこれから実らす準備に取りかかるというところです。 「いろえんぴつ」は本当に「いろいろ」が詰まった場所だなと感じる毎日です。看護学校の学生さんが同じ学園の学校とのコラボ企画ということで、動画撮影をご協力頂けるお話を頂きました。なんとも貴重な機会!若い学生さんが一生懸命いろえんぴつをPRしてくださるということで、学校で学んだことをここで活かして頂けるようです。 また年度末はどこの事業所もせわしない時期で、事務作業に追われます。当法人も理事会を挟んで様々な実務に追われます。そして3月末の退職。とても悲しいけれど、定年制がある中で致し方のないことで、その後もお仕事を続けられるように新たな道も作ってきました。それぞれの春を迎える梅花の下、日増しに温かくなる季節とともに新年度を迎えられたらと思っています。
令和4年2月28日(月)
今週は暖かくなるようですね。先週までは本当に寒かったです。 ある利用者さんから「ちょっとつらい」と言われ、夜に訪問。他の職員と仕事を分担して、真夜中まで対応に追われることがありました。結果入院し、そろそろ退院できることになりましたが、このときの初動は福祉職としてはまずまずといってもいいのかと思いました。胸が痛くて、お腹は痛くない。バイタルも一通りチェックし、呼吸器でもなさそう。大きな病院のかかりつけがないので、仕方なく♯7119へ。タクシーか、救急車かの判断を仰ぎ、いざ病院へ。ご家族と待ち合わせて早くに対応ができたので、1週間の入院で済んだようです。利用者さん本人の力、職員の力、家族の力が相まって、1つの課題をクリアできたように思います。このような事態は何でもない日常に起きます。そのときに看護師さんが必ずいるわけではないので、3本柱の視点は常に持ち合わせていたいと思います。
令和4年2月3日(木)
今日、某大学大学院の公認心理師実習の学生さんが実習を終えて帰られました。印象的だったのは、初日と数日経った今日の顔つきの違いでした。明らかに場に慣れてきたことと、福祉領域での心理士の役目を少しでも理解されたのだと思います。人は理解できたり、自分で咀嚼できたときに顔つきが晴れやかになるものと思っています。まさしく最初はどんな施設かわからない、人も知らない、福祉領域で心理士の必要性って何?というところからの実習だったと思いますが、実習の振り返りをして最終日にある程度の答えが出てくると、顔つきも言動も変わるものだと改めて思いました。学生さんには、福祉領域の心理士に重要なのは、行動観察と発語、その内容をよく聴くことですよと伝えています。メンバーさんが真に語りたいことは、すべて行動のどこかにヒントが隠れていると思うからです。
令和4年1月25日(火)
令和4年になった早1ヶ月が経とうとしています。まさかこんなにも早くオミクロン株が猛威を振るうとは思いませんでした。いまもなお感染拡大は収まっていません。でも重症化例の伸び率はそこまでではありません。だからといって油断はいけませんね。ワクチンをうつ、うたないの選択権はそれぞれですが、できることといえば、手洗い、マスク着用、消毒、換気の徹底などをするのみです。利用者さんや実習生さんは検温をして体調万全で来所して頂いています。そして職員、パート、実習生の力も借りて、全力でアルコール消毒をこまめに行なっています。朝と夕方と1日2回、ドアノブや手すりなどいろいろな人が触れるところを念入りに行なっています。その甲斐あって現状感染者は一人もいません。体力がある利用者さんばかりではないので、慎重に対応していきたいと思います。
令和4年1月13日(木)
1月4日から早々に仕事が始まりました。メール便の配布、パン製造、味噌造り、弁当販売など実に多岐にわたる種類の作業種がそれぞれに動き出しました。メンバーさんは1週間ほどの休みも長いと言わんばかりに初日から一生懸命作業に取りかかっていました。でもメンバーさんを支える職員さんやパートさんが少なく、丁寧なサポートがしにくいのが難点です。もちろん現在働いている方は丁寧にサポートすることを念頭に置いていますが、それでも絶対数が足りないことが困っていることです。少しでもいまのメンバーさんのための支援ができるように、ひとまずメンバーさんの募集を一度中断し、職員やパートさんの募集を進めていこうと思います。ぜひ新年より、もしくは新年度より一緒に働いてくださる方がいらっしゃったらご連絡ください。お待ちしております。
令和4年1月2日(日)
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 なぜ「あけまして」を言わないか…。いろえんぴつにとって、令和3年はとても大切な人を失ったからです。いろえんぴつには週3日だけ通所していた方でしたが、何よりも通所を楽しみにしていました。年末に思い出の写真や動画を振り返りましたが、こんなに通所をみんなと楽しんで一人一人の他のメンバーさんを覚えていて、意思もしっかりされている方が、通院を後回しにされて、それだけがきっかけではないにしても、医療を甘くみる福祉職の犠牲になったのではないかという疑念がどうしてもつきまとった出来事でした。彼の残した福祉の最大なる課題。私たちは決して忘れてはならない大きな課題を少しでも解決せねばなりません。そんな思いを誓った令和3年でした。今年、令和4年はそういう人為的事故が二度と起きないように、福祉職だからといって医療のことがわからない、知らないなどと言っているような職場にはならないように、最大限の配慮と学び、努力を惜しまずにメンバーのサポートをしていきたいと思っています。どうかいろえんぴつを知る方、これから知る方も踏まえて、多くの人が福祉と医療の課題について取り組んでいって頂けたらと心底思います。 年頭に先駆けてご挨拶させて頂きたいと思います。
令和3年12月22日(水)
今年も残すところ10日ほどです。今日は冬至。当然のことながら、日の入りが早く17時にはもう北の空は真っ暗。車のライトがハイビームになるときすらありました。そんな光景から地球は確実にまわっていて、誰も止められない時間が流れていて、目の前にいる同僚やメンバーさんも日を追って味が出てくる。それはみんなに平等なものであって、誰もあらがうことができないものです。ここに権利擁護の原点があって、ノーマライゼーションの基礎があって。。。福祉用語や社会保障用語はいろいろ難しく書かれていたりするけれど、根本はみんな一緒でしょということにもなるのかと思う今です。令和4年度こそ心理福祉セミナーを再開させたいと思っています。
令和3年12月8日(水)
各事業所とも冬シーズンに突入です。生活介護事業所のいろえんぴつでは、12月に入り、味噌造りが始まりました。麹屋さんからキットを買って、3日間かけて1回分を作ります。それをひたすら春になるまで作り続け、寝かせて発酵させ、熟成したら販売です。きちんと天地返しをしないと腐ってしまうし、量は多いし、メンバーさんがすべての工程に携われるとまではいきませんが、味噌造りの工程そのものは体験できて、販売し、売れていくことはとても楽しみです。 就労B型のいろえんぴつ大倉山では、秋からメール便「日祐」さんの配布箇所が変わり、平坦な道のりを配っています。とは言っても、一日1万歩を超える日が多くあり、1日歩き回ると慣れないとへとへとになります。メンバーさんは本当にスタミナがありますね。 同じく就労B型のいろえんぴつ大倉山駅前では、多くのキューブの注文、クッキーの注文が入ってきています。特に次回の横浜市役所での販売では、アップルレーズンキューブが登場します! 待望のアップルレーズンキューブと自負してしまいますが、即完売になることが多いため、ぜひぜひお早めにお求め下さい。
令和3年11月28日(日)
介護士や保育士の給与が少し上がるように、また看護師も上げられるようにという施策が国では行なわれていますが、どれぐらいその職に就いている人の意見が反映されているのかというのは実際のところ不明瞭かもしれません。そのような記事がネットニュースなどで騒がれると、「少なすぎる」「コロナで頑張っていた看護師にそれだけしか?」などの意見も飛び交い、少なくとも医療や福祉は国民全員が何かしらの形で関係することがある領域なので、良き理解者が増えることを望みます。 そのような中、いろえんぴつも少しずつ刷新・改善等しているところもあるのですが、まだまだ人手不足ではあります。特に正職員さんについては数名募集しておりますし、パートさんも今後は2形態に分けられるように準備中です。なるべく各スタッフの働きやすさに配慮した職場づくりを心がけていますので、新しく一緒にお仕事ができる方を求めています。
令和3年11月16日(火)
社会福祉士の実習生がここのところひっきりなしに申し込みがあります。多くの実習生さんに当事業所のある横浜市の現状、港北区の現状などを伝えながら、最終テーマの地域診断まで行なっていくのですが、いつも最終段階で実習生さんに伝えることがネガティブな内容で終わってしまうことを感じています。というのも、横浜市は全国で一番大きな政令指定都市で370万人もの人が暮らしています。つまり障害のある方も多く住んでいます。振り返りでは、あまり健常・障害の有る無しで考えないようにと伝えていますが、それでも対象者は障害のある方ですから、どうしても障害者福祉について触れます。あらゆる角度、視点、方向から考えても、港北区の障害者福祉が潤っているようには見えず、ひたすらがむしゃらに我々ががんばっていても、うまく連携がとれないこともしばしばです。しかし他区の様子を伺うとうまく機能している区や自治体もあって、なぜこのエリアはうまくいかないのだろうかと悩みが絶えません。特別難しいことではなく、対象となる方々が楽しく暮らせて、時に怒られ、時に泣いて、それでも一緒に過ごしていけることがいいのかなと思うこの頃です。
令和3年11月6日(土)
今秋からCafé Le Troncのメニューを一部秋バージョンに変えてみたところ、予想以上の反響がありました。顕著に売り上げにもつながるのですが、まずは「あのカフェに寄ってみよう」と思ってくださるお客さんが増えたことが、本当に嬉しい限りです。店内すみずみ座席を配置し、なるべく多くの方にご利用できるように工夫しながら、かつコロナ対策としての消毒、換気などにも配慮するなど、やることはたくさんありますが、メンバーさんがやりがいをもって働ける場を提供できていると思うと、少しでも役に立てているかなと思います。ぜひ菊名駅東口すぐのCafé Le Troncまでお越しくださいませ。今後は冬でも暖かく過ごせる場所になれたらいいなと思っております。
令和3年10月31日(日)
本日は衆議院選挙でしたね。グループホームの入居者さんは期日前投票で区役所まで行きました。というのも、グループホームがある場所の投票所は、小高い丘の上の小学校が会場なので、行きたくても行けないのです。いくつか投票したいが投票できない方のための策があるのですが、無論そこからも零れ落ちる投票権をもつ入居者さんもいらっしゃいます。結局、障害のある方はいつもいつも後回しになるということを実感せざるを得ません。 生活介護事業所の「えんや」ではお惣菜やお弁当を作っているのですが、職員より嬉しいニュースを聴きました。ある子どもさんとお母さんがいつも同じくらいの時間に通りかかるようで、そのお子さんが「ここのお店のじゃないとおいしくないんだよ、買って~」と言ってくれたようです。お子さんの口に合う味付けだったのか不明ですが、いろいろな方に着目して頂いている「えんや」のお弁当やお惣菜が少しずつこの町にも浸透してきたのかなと思うと嬉しい限りです。
令和3年10月15日(金)
生活介護事業、就労継続支援B型事業、ともにまだ受入枠がございますので、もし体験からでも一緒に作業プログラムをやってみたいという方がいらしたらご連絡のほどお待ちしております。あわせて職員も募集しております。当法人ではなるべく取るべき資格を取って頂いて、仕事に役立つようにサポートしようと努めています。資格のご相談もお受けします。 グループホームのご飯はどうしているんですか?と聞かれることがありますが、配食には頼らず、一から栄養満点、かつ健康的にいられるようになるべく野菜、きのこなどを多めに使ったり、ご飯で満腹にならないように心がけています。もちろん職員で調理は苦手という人もいますので、最初から上手なものを提供できるわけではありません。それでも段々と慣れてくると、ちょっと工夫したり、違うレシピに挑戦するようになってきます。頑張りながら、でも作れる料理が増えて、入居者さんに「おいしいよ」と言ってもらえると本当に嬉しいものです。そんなほのぼのした様子もまたご報告します。
令和3年10月13日(水)
グループホームのみかんが黄色く色づいてきました。桜の葉っぱが赤茶に変身して一枚一枚ひらひらと散っています。着実に季節は巡っています。 コロナがだいぶ収束してきました。完全収束ではないにしても、減少傾向というニュースは嬉しいものです。とはいっても、今年はインフルエンザ対策をしっかりしないといけないようです。そろそろいろえんぴつも看護師さんを中心に段取りを検討中です。 またいろえんぴつといろえんぴつ大倉山の仕事が一部変更となりました。よりより作業展開を目指すため、なるべく効率よく効果的な仕事があれば、随時底上げできるようにしています。いろえんぴつでは、お弁当の販売先が増えましたし、いろえんぴつ大倉山では、ポスティングの配布先が今までよりグンと配りやすいエリアに変更できました。少しでも改善していけるものはしていこうと今後も取り組みたいと思います。
令和3年9月23日(木)
先日、『急に涼しくなりました』と言ったのも束の間、今日はとても暑いです。それでもこの暑さは今日ぐらいで終わりそうです。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉が実感できる季節です。緊急事態宣言も延長にならないように、感染対策も引き続きしっかりやっていければと思っています。 このホームページのこのブログについては、結構多くの方に読まれているんだということを最近知りました。というのも、さすがにこのページまで読まれることなんて少ないんだろうと思い込んでいたからです。しかもこのページの文章は「ちょいかため」のようです。傍から見られるとそのように思われるのかと感じました。直接メンバーのことも書けないこともあるため、かための内容になってしまうのかもしれません。でもポリシーとしては、中途半端な文章で誤解されるより、多少くどくても的確に伝わるように書いていけたらなと思っています。
令和3年9月10日(金)
なんだかここ数日、急に涼しくなりました。寒暖差アレルギーというのがあるようで、風邪やコロナの咳とも勘違いされそうな見た目の症状もあり、『あの向かいから来る人、マスクしてない、避けよう』とか『ワクチン、打ってないの?早く打たないとだめだよ』なんていう会話があちこちで聞こえる現状です。この事態をもう収束してきたという人がいたり、いや封鎖したほうがいいという人がいたり、それによって現場はぐるぐる左右されてしまいます。それにしても幸いなことに、いろえんぴつのみなさんは現在は誰一人罹患されずに過ごしています。もちろん元々の疾病や障害は置いておきますが、とはいえコロナにかかっていないことは奇跡的にも思います。この状態のままいきたいものです。 今月は防災月間。いろえんぴつでもグループホームでは夜間避難訓練を行ないます。そしていざというときのためにすぐに逃げられるリュックを用意したり、備蓄には何を用意すればよいかを考え、順次揃えています。これまた幸い、いろえんぴつの事業所はいずれもハザードマップを見る限りでは、甚大な被害が出るエリアにある建物はありません。それゆえ避難してしまう方が逆に危険かもしれないということもあります。細心の注意を払って臨機応変な対応ができるようにしたいです。
令和3年8月30日(月)
最近、障害領域の他法人、他事業所の方とお話することが増えました。会議だったり、相談事だったり、理由は様々ですが、「なんとなく」この事業所や法人理念といろえんぴつは合わないかもしれないと感じることがあります。例えば、現在パラリンピックがまさに開催中です。いずれの選手も一生懸命に練習に励み、ようやく晴れの舞台に出ています。また厚生労働省の社会保障審議会に参加する障害当事者、NHKなどのマスメディアに登場する福祉番組の中の障害当事者。まさに様々な障害当事者がいらっしゃいます。いずれの方もご自身が発信したいものがあり、その形が違うだけでモチベーションが高まっていることは事実と思います。でもそのような障害当事者を取り巻く「支援者」と言われている職員たちは、本当にその当事者のみなさんをサポートできているのでしょうか。「楽しんで人生が過ごせればいいじゃないか」と思っている職員、「障害者だから無理に働かなくてもいいじゃないか」と考える職員、「家のためにもっと働けるんだから働いてこい」というご家族など様々な考え方があって、どれも現に存在しているものです。いいか悪いかは置いておいて、少なくともいろえんぴつは、その対象となる人の持っている力を引き出して、さらには訴えていく内容を代弁もしていこうというスタンスにいます。そのために「福祉、医療、心理」の三本柱が必要です。そこが我々いろえんぴつの特徴だと思っています。
令和3年8月14日(土)
西日本では大雨が降り続き、甚大な被害が出ています。またオリンピックの開催と時期ともにして、デルタ株の蔓延、罹患者数の急増に福祉現場をどうしたらよいかわからないのが現状です。例えば、医師に相談すれば、「ワクチンは打った方がいい。感染しても重症化を防げる」と言われ、看護師に聞くと、「自然治癒力をあげるためには敢えてワクチンを打つことはせず、感染防止に徹したほうがよい」とも言います。ただ障害福祉の現場で、『マスクをつけていられる人とそうでない人』がいたり、『自分のマスクを管理できる人できない人』、『クリニックに入れる人入れない人』など、ワクチンを打つまでにとても多くの課題があるのです。医療だけを考えれば、答えは打つか打たないかだけなのですが、生活の場の課題はそれぞれに1つ1つ存在しています。これら1つ1つを職員は考えていかねばならないため、単純にワクチンを打とうか、打つまいかだけを考えればいいわけではないことはとても迷うところです。それにしてもcovid-19も西日本豪雨も気の休まるときがなく、ストレスが溜まりやすい昨今です。どうかみなさまもこのストレスに負けず、少しずつ解決できるようともに歩んでまいりましょう。
令和3年8月7日(土)
今週は医療と福祉の融合をこれほど強く感じたことはありませんでした。当法人では障害福祉領域において医療や心理の関わりが必要と感じているため、小規模ながらなるべく多くの医療者と連携をとっています。例えば利用者が体調不良を起こした際に、すぐにできる処置、病院へ搬送するかしないかの判断などを看護師がいれば決められることが多いでしょう。そのためにグループホームにも複数名の看護師に来てもらうことで何度も救われたことがあります。さらに嘱託医は児童精神科医、同じクリニックにはてんかん専門医、健康診断とインフルエンザは協力機関の内科医、日頃の様子を客観的に見て現場の職員へコンサルテーションを行なう臨床心理士、それぞれが持っている特色を出し合うからこそ、少々難しいと言われる方でもお受けできているのかもしれません。しかしそれはあくまで当法人の考え方であって、他の法人は特別重視していないというところが多いようです。ある人はこう言いました。「障害があるんだから、普通の人よりリスクは高いし、いろいろ施してつらいめにあわすのならば、それはそれで仕方ない。今を楽しめれば」と。日本語としての意味合いは理解できますが、その死生観はその支援者の死生観でしかなく、その利用者の意思決定を尊重したものではありません。他の法人の方針に口を出すことはできないかもしれません。ただ利用者の代弁者として強く訴えることは必要だと思っています。
令和3年8月1日(日)
今年の夏は急に梅雨明け、急に猛暑、コロナは落ち着かず、オリンピックは開かれ、横浜市は市長選があります。いつになく目まぐるしく感じるのは何ででしょう。オリンピックに合わせて、休日が移動したり、コロナ罹患者が急激に増えて対応を再考したり、ワクチン接種者の確認がこれまで以上に厳しくしなければならなくなったことなど様々な影響があったからかもしれません。さらに加えて他事業者で資格実習予定だった方が、まとめていろえんぴつにまわってくることもあって、日程調整をしながら段取りを考えることも目まぐるしいひとつの要因かもしれません。でも1つ言えるのは、当然ですが、メンバーは悪くないということであって、職員やパート、ボランティアさん方も一生懸命日々の仕事をこなそうと努めて頂いているため、それでも目まぐるしいというのは、きっと外的要因なのでしょう。それでもいろえんぴつは、今までのペースをなるべく、出来る限り守っていくことを目指して、メンバーにとって「いつものいろえんぴつ」であることを努めていこうと思っています。
令和3年7月23日(金)
前回の更新から1か月が経ってしまいました。いつの間にか梅雨も明けて、日中は33度、34度になるほどの猛暑です。外作業の多いいろえんぴつにとっては、本当に酷暑の中をひらすらにがんばっているメンバーさんと職員・パートさんがいます。クーラーをつけて、保冷庫で冷やしたタオルや氷水を涼んでも、まだまだ暑い。着替えを毎日のように用意して、がんばっているメンバーさんを見ると本当に頭が下がります。 ここ数カ月、いろいろな学校の実習生が来ています。社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師など、いずれも数日間の実習をしますが、みなさん口をそろえて、メンバーさんの体力や気力がすごいとおっしゃいます。これは単純に体力があるとか気力があるというだけでなく、仕事をがんばりたい、工賃アップにつなげたいという思いからがんばる姿なんだと思います。その思いを職員はなるべく形にすべく、外部から仕事をもらってきたり、少しでもやりやすい仕事を選んだりして、メンバーのみなさんに還元できるように努めています。
令和3年6月22日(火)
あっという間に季節は夏。梅雨入りまだか?と思っていたら、ようやく梅雨になるも、雨は降らず…。そしてCOVID-19についても、まだ完全に治まってわけではなく、コロナワクチンを接種するにしても、障害のある方は、もともとの病気や障害、服用している薬との検討も慎重に吟味しないと何があるかわからないから、迂闊に接種しましょう!とは言えません。2300万人もの人が接種していて、副反応が強い人もいれば何でもない人もいる。そしてあまり周知されない急な容体変化があって亡くなってしまった方々…。すべての人が良かれと思って考えた決断がそうでない方向にいくことも、すべて伝えた上でのご家族の決断が、そうすぐに定まるわけはないだろうとも思っています。いろえんぴつの願いは、みなさんが最良の決断をされて、後悔のない生き方ができるようにしていくこと。そのためには出来る限り、いろいろな情報を伝え、選択肢を広げ、相談に乗っていくこと。いわゆるインフォームドコンセントが重要と思っています。もちろん医師が常駐しているわけではありませんので、医療のスペシャリストがいつでも返答できるわけではありません。それでも我々にできることを常に提示していくことこそ私たちの仕事です。そんな思いを抱きながら、日々のサポートについて考えています。
令和3年5月29日(土)
福祉、医療、心理を3本柱として、どうにか切れ目のない支援ができるようにと考え、これまで法人内を整備してきました。先日、とある方からの紹介で関西圏の就労事業所の職員さんからご相談がありました。とても優秀な方で、とても支援に悩まれていることを伺いました。大枠だけいうと、20代の末期がんの方、これから福祉職としてどんなことができるかという内容です。当事者の特性や支援者の癖、病状把握によってコミュニケーション方法を変える、末期がんとなれば、場合によって積極的治療が望めないかもしれず、そうDrから話があったとしたら、どのように本人が現実を受け入れていくのか。これは福祉も医療も心理も一緒になって最後のサポートをしなくてはなりません。かの有名な精神科医だったキューブラー・ロス、また昨年ご逝去されたアルフォンス・デーケン先生、日本では大阪の柏木哲夫先生や兵庫の坂口幸弘先生などのメッセージを伝えました。特にわれわれ日本という文化においては「ユーモア」が本当に大事です。ご本人から語られるストーリーと、時折のユーモアがうまく絡み合うと、ご本人の気持ちは少しでも救われるのではないかと思います。そのようなことが福祉にとって完全に場違いかというと、そんなことありません。ただ実践している事業所がほとんどないのです。福祉職はとかく自分たちの力不足だったとか、当事者のいのちの力はそこまでだったとかと、根拠のない結論づけをすることがありません。結論付けするにはまだ早く、できることはいっぱりあります。そのようなこともゆくゆくみなさんと一緒に考えられるセミナー等の場を設けていきたいと思います。
令和3年5月21日(金)
当法人事業所は神奈川県にあるので、現時点で緊急事態宣言は出ていません。しかし宣言の出ている東京都はすぐ隣です。またCOVID-19は県境だから感染する、しないなんていう話では当然ありません。そのため、事務局でいろいろ考え、今週より週1日、自主的に外出を自粛する日にちを設けることにしました。もちろん健康管理のための連絡と、自粛中の取り組む材料を各メンバーのスキルに合わせて用意しているので、「自粛日だから自由に遊べる」というわけではありません。あくまでCOVID-19に感染しないようにするための手段です。それでもまだまだできることはあるかもしれないと考えながら、感染しない方法を考えています。 また先週より、公認心理師の心理実習が始まりました。令和3年度は現在のところ4大学が実習をすることになっています。公認心理師の実習はまだまだ各大学でも試行錯誤のようです。実際、実習指導者講習会もまだ広く開催されるところまではいっていないため、これからどう普及されるのかということが試されているようです。いろえんぴつでは、福祉実習との棲み分けのために、いろえんぴつの各事業所で起きていることを心理学の専門用語を使って説明、解釈してみるという振り返りをしています。心理と福祉の連携のあり方を実習生とともに考えています。
令和3年5月16日(日)
いよいよCOVID-19もものすごい勢いで人を脅かしています。SNSでも医療崩壊、患者は若い世代に拡大、今までになかった最期の迎え方などを報じるニュースや動画もあり、いろえんぴつとしてもどうにか一人も感染することなく、感染させることもなく、この難所を切り抜けたい思いです。しかし一方で、「〇〇ができなくなる」「稼ぎが減る」「仕事がなくなる」などというコメントも多く、生活と表裏一体であることがわかります。ただ『これはしょうがなくないか?』と思ったのは、とても身近な人の発言でした。ある中学校の教員は、「これ以上子どもたちの文化的活動を奪わないでほしいです」と、行政に訴えていました。どうやら文化的活動を行なう予定だったのに、コロナのために会場がワクチン接種会場となってしまったので、そういう発言をしたようです。確かにそれも一理ありますし、今でないとできないこと。今だからこそ充実した思春期を送れるのでしょう。でもそれは命あってのこと。近畿圏では「命の選別」が行なわれているということ、その光景を眼前に広げ、まだ2,3年目の看護師がどれだけ悔しい思いをしながら、泣いているかとうこと。救えない命と、いま損なわれていない命の上の欲求をどう天秤にかけろというのか。この時期だからこそ、いろいろな道徳観を学ぶことになると思います。
令和3年5月4日(火)
ゴールデンウィークも残すところ1日ですが、とはいえ、どこもかしこも緊急事態宣言や蔓延防止の要請で自由のない連休だったかもしれません。いろえんぴつはグループホームのメンバーさんだけ、少しだけお出かけしましたが、それ以外は基本不要不急の外出はしませんでした。職員が事務局に輪番で勤務し、グループホームとの連携をこまめに行なっていた程度です。幸いこの間に熱発等で病院へ行く方はいらっしゃらなかったので、よかったです。連休中はクリニックも休みですし、病院は早々行ける状況ではないこともあるので、なかなか判断に迷うこともあります。このような「医療の判断」が必要なとき、いろえんぴつの場合は、5名いる看護師さんに頼ってしまうことが多いのですが、本来なら職員もある程度の医療知識や経験に基づいた判断ができるようにならないといけないかと思っています。決断はご家族に決めてもらうとしても、かき集められる情報は誰が行なってもいいだろうと考えれば、まだまだやらなくてはいけないことは多そうです。
令和3年4月27日(火)
このたび顧問に行政書士の湯口智子さんが加わることとなりました。打合せの際に伺った当事者の親御さんの話で、「よく親なきあとっていうふうに言う方が多いけれど、私たち親としたら、ちょっと言葉を選んでほしいと思うって言われたことがあります」と語ってくださいました。まさにそう!と感じるメッセージでした。日本語は本当に多くの種類があり、しかもちょっとした言葉の使い方が変わるだけで、とても印象が変わるものです。その親御さんは、「せめて、親いるうちにっていうならわかるけれど」と付け足したそうですが、湯口さんもそういうお気持ちで行政書士という仕事のもと、いろいろな方とお会いされているそうです。最近は「就活」ではなく、「終活」というのも定着してきています。何でも「○○活」とするのはどうかという議論もあるかもしれませんが、まず自分たち自身で言葉の大切さを学びたいと思いました。
令和3年4月17日(土)
新年度が始まり、2週間が経ちました。いろえんぴつに新しく入職されたパートさん、事業所の異動があったメンバーさん(利用者さん)、それぞれに慣れるのに大変な時期だろうと思います。もちろんその過程で支援する際に頭を悩ますこともありますが、ただ机に向かって内職仕事ばかりするのが障害福祉事業所であるとも思わず、理想と現実で悩ますことも多々ある近況です。そんな悩ましさもある中ではありますが、事業所や仕事内容の改変も考えている中、新しいメンバーさん(利用者さん)も随時募集しています。いろえんぴつの特徴は、養護学校や特別支援学校を卒業して、すぐに通所に至る方は少なく、どちらかというと、他の事業所が受けなかった方をお受けしたり、一般企業の障害者枠で働いていた方が、上限年齢に達しているが、まだ家にこもるまではいっていないというような年代の方が一生懸命働いていらっしゃいます。そのような事業所の特徴を加味して頂き、ご見学等お受けしています。ご検討のほどお願い致します。
令和3年4月10日(土)
2年前から取り組み始めた計画相談事業。いろいろな事業所のやり方や工夫のしかた、日常的に苦戦することなどを聞いていると、やはりこの事業のメリット、デメリットが両方あって、知識や経験の少ない事業所にとってはまだメリットを肌で感じられずにいるところがあります。もちろん国全体として動いている事業なので、全国どこに行っても共通言語となっているため、話が早く引き継ぎもしやすいのはメリットと思いました。フォーマットもそろっていて、まず基本に立ち返り、最低限の情報を速やかにまとめあげ、すぐに支援計画に移していくことで、問題の明確化、進行度の可視化、福祉ならではのあいまい表現を少なくした形での支援計画が一覧として見えることは、支援者も利用者もよりわかりやすくなっていると思います。一方、難しい側面は、それほどまでに利用者さんの気持ちはスパッと割り切れるぐらい明瞭でないこともある、また揺れ動く利用者の気持ちに対してどこまで支援者が寛容であることができるのかが半ば試されているような気にもなります。いまだこの事業のコツがうまくつかめていないところもありますが、もう少し深く学びながら利用者さんのための事業として効率よく運営できるよう努力する所存です。
令和3年4月7日(水)
令和3年度が始まりました。令和3年度4月は、障害福祉サービス事業の法改正が行なわれたことで、事務担当はとても大忙しです。メンバーさんにとっては、直接関係ないことかもしれないのですが、メンバーさんが変わらず通所できるように施設の運営を考えなければならない重要な仕事です。毎年春になると何かの事務変更が行なわれることがあって、そうでなくてもメンバーさんの気持ちは揺れたり、緊張したり、不安だったりするので、この事務量は結構堪えます。それでも他事業所、他法人はきちんとこなしているところを見ると、うちもこなしていかないといけないなと思います。 さて、桜も早々と散り、早くも八重桜が満開となっています。季節がどんどん前倒しになってきているのがよくよくわかります。草花はきちんと季節を感じて、自らに相応しい咲きほこれるタイミングを見つけているのですね。本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和3年3月28日(日)
3月は多くの学生実習でいつもよりにぎやかないろえんぴつでした。若い学生さんの斬新な感想や、経験者の真剣な眼差しの先にある意見を聞かせて頂くと、今まで見えなかったいろえんぴつのいいところやよくないところがわかってきました。よいところは伸ばす、よくないところは改善する、当たり前だけど難しいこの課題を今後も取り組んでいこうと思います。 新年度を迎えようとしているこの頃ですが、福祉の事業所はどこもそれぞれの理念があって、その理念のもとにそこで働く従事者を団結していくことが望まれますが、たいていはどうしても理念はあとまわしで、目の前に圧倒されてお互いの職務でぶつかり、理念そっちのけの支援に傾倒していくことが多いようです。もちろんしっかりとそれぞれの持ち味を生かした事業所もあると思います。そういう事業所になれるように、いろえんぴつもいろいろな才能や能力を統合していく力が必要なんだろうと感じています。
令和3年3月13日(土)
今日の横浜は大雨と暴風で大荒れの天気でした。幸い大きな被害はありませんでしたが、春の嵐は季節をどんどん前倒しさせるような感じでした。夕方には徐々に空も明るくなり、嘘のように虹が広がり、昼間の嵐は何だったろうと思います。 1月より開始した就労継続支援B型の2事業所は、今までと変わらず、これから少しずつ活動の幅を広げていく予定です。まだまだ空きがあります。生活介護事業のほうは部屋の中をちょこっと模様替え。少し空間を増やしたり、なるべく利用者さんが過ごしやすい空間を作ろうと試行錯誤です。もう少し部屋の広い建物であれば、いろいろとできるかもしれないけれど、狭いながらにアットホームな空間をいかして、利用者さんとの心理的距離も適度に近く、お互いの信頼関係もそれに伴って築けやすくなったかなと思ったりします。特に今月は多くの実習生さんが来て下さっています。みなさん「アットホームな事業所」と言ってくださいます。そんな馴染みやすい空間づくりは、小規模ながらできることだろうなと思っています。
令和3年3月1日(月)
今日から3月です。2021年も2カ月が終わりましたと考えるか、2020年度最後の月と考えるか、捉え方はさまざまですが、季節や自然が晴れやかに輝くのが春だとしたら、やはり2020年度最後の月を乗り越えて、よりよい新年度を迎えたいものです。 とはいえ、まだまだコロナ自粛する利用者さんもいらっしゃいますし、花粉症でくしゃみがひどかったり目がかゆかったり、肌が荒れてしまう方々もいます。また木の芽時は精神状態も揺らがせてしまうとも言われるために、なんだか落ち着かない時期かもしれません。退職、転職、異動など、人の移りゆく季節でもあります。身体面だけでなく精神面でのバランスもうま~く調えていけるといいなと思います。また4月から新しいいろえんぴつの活動も始まっていきます。この文章をお読み頂いたことを機に、ぜひ一緒に働いたり活動したりしてみませんか。利用者さん、職員さん、パートさん、いずれのご応募、お待ちしております。
令和3年2月21日(日)
ようやく梅の花もだいぶ咲き誇り、春本番もそこまで来ているような気候となりました。コロナ罹患者数も徐々に減っているようですが、対策はまだまだ気を緩めず続けていかなければいけませんね。来年度の冬にまた第4波等が来ないようにしたいものです。 よく法人名に「心理福祉」とあるけれど、「心理というと、カウンセリング」のようなことをしているんですか?」と聞かれます。当法人の心理というのは、その意味だけではなく、基礎心理学から臨床心理学まで幅広く捉えた心理学を指しています。また医療職であるにも関わらず、医療職とは思われないところもとても難しい立ち位置ですが、しっかり利用者さん、そのご家族、関係者等の距離感等の見立てをたてて分析し、適度な介入ができるようにしています。来年度は今のところ7大学1専門学校の公認心理師実習生を受ける予定ですが、主に基礎心理学では、発達心理学、社会心理学、臨床心理学の中では神経心理学、コミュニティ心理学、家族心理学を学べるよう調整しています。もし検討中の大学様、ありましたらぜひご連絡ください。
令和3年1月21日(木)
1月より、いろえんぴつ大倉山といろえんぴつ大倉山駅前が体系移行しました。大倉山は生活介護から就労Bへ、駅前は作業所型から就労Bへ変更しました。もともと仕事内容は生活介護よりもアクティブで、外に出る仕事が主だったり、パン販売やクッキーの新作を研究したりなど、常に工賃アップを考えて取り組んでいたことから、まずすぐにできることとして、体系移行を考えました。いろえんぴつ全体としても、「ゆったり活動」「アクティブ活動」という2班体制、「自宅から通所」「グループホームから通所」という2班体制、それらすべてをまとめる計画相談事業、さらには障害のある方がもっと住みやすく、もっと働きやすい体制を作る啓発活動グループなどの分類ができてきました。しかしまだまだ新しいことも検討しています。まだ実現までには時間がかかりそうですが、多職種連携、コミュニティを生かした支援方策を検討していくことを目指していきます。
令和3年1月11日(月)
緊急事態宣言が出ても、何も変わらないような印象を抱くのは多分私たちだけではないのでしょう。このような中で、私たち福祉支援者の思いはどこまで政治家のみなさんに届いているのかとても心配です。我々が頼るだろう医療従事者、病床数が逼迫していることをどれだけ伝わっているのか、心配でたまりません。でも「心配、心配」といっても仕方がないので、外出の機会を少なくしたり、感染予防の徹底を促したり、出来る限り対応することが求められます。当法人の各事業所すべてにアルコール消毒をおき、各事業所の職員、パートさんの中から「今日の消毒担当」を持ち回りで決めて、不特定のメンバーが触りそうな取っ手やドアノブなどを消毒することを徹底しています。少しでも防げることは防ぎたいと思います。
令和3年1月2日(土)
新年あけましておめでとうございます。本年も当法人をどうぞよろしくお願い申し上げます。 とはいっても、世間の雰囲気として、どうにもおめでたい感じにはなれませんね。もう1年近くになろうとする新型コロナへの対応に多くの方が疲弊していると思います。特に医療従事者や福祉従事者は神経が磨り減る思いでいます。そのため医師会をはじめ、多くの団体が緊急声明を出したり、自粛を要請したりとしていますが、なかなか感染者数は減りません。幸いなことに当法人関係者で感染したという方はいませんが、だから良いというわけではもちろんありません。それはいつ何時誰が陽性反応出てもおかしくないからです。住民みんなが同じ目線と温度にならないと防ぎきれないことをもう一度確かめながら、今年はスタートすることになると思います。新年初日は1月4日からですが、早々に手洗い、消毒の励行と、コロナの症状ないしあれ?と思う症状が出た場合のことをシミュレーションしていきたいと思います。
令和2年12月22日(火)
今年はコロナウイルスが猛威を振るっているため、年末恒例のいろいろパーティーの開催は断念せざるを得ませんでした。今年は20周年の記念の年でもあったのですが、きっとどこの事業所や領域、分野においても、普通が普通でない異例な年になったのだろうとも思うので、いろえんぴつにとっての記念の年だとしても、みんなもつらい年だったろうなと思えば、仕方のないことかと思えます。その分、いろえんぴつはいろえんぴつでしかできないことを一生懸命考える一年になったように思います。それはいろえんぴつは、福祉+医療、心理が重なった重層的な支援を創ってきた団体であることです。この点においては可能な限り、今後も手厚くしていきたいと思うことです。決して福祉制度とヨコの連携だけでは障害福祉は守れません。いろえんぴつに資格実習生として来られた方にはこの点において特に口酸っぱく伝えてきました。障害を理解することは、当事者の障害と疾病とその人となりと生活者であることを総合して考えていくことになります。それのどれ一つ欠落してもいけない、そんな思いを改めて考えるような一年だったかもしれません。 2週間ほど前から、いろいろパーティーに変わるものとして、少数でお昼ご飯を法人内事業所のカフェで食べて、簡単なゲームをするというプチパーティーを開きました。それぞれのみなさん、多少は楽しめてもらえていればいいかなと思うのですが、この時期でもプチパーティーとして開く意味は、メンバーのみなさんは一年間おつかれさまでしたという意味、パートさんは一年間、メンバーさんのサポートをありがとうございましたという意味、そして普段お互い顔を合わせることが少ないメンバーさん同士の交流の場になればという意味とがあります。そんな複合的な意味を大切に、いろえんぴつのメンバーになった方々にはいろいろな体験をして頂きたいという思いでいっぱいです。
令和2年12月13日(日)
トップページにも書いてありますように、現在、職員さんを募集しています。専門学校新卒予定者から社会人転職者、新しく違うジャンルの職に就いてみようかとお考えの方、ぜひこの機会にお会いできればと思います。障害のある方を支える生活支援員なんて聞くと、誰もが「大変でしょ~~」とイメージされるかもしれません。きっときれいごとを言えば、「そんなことないですよ。人のために役立つ、やりがいのある仕事です」なんていうかっこいいセリフが出てもいいのかもしれませんが、正直「時々は」大変なこともありますし、どうすればよいか判断に悩むこともあります。ただ声を大にして言いたいことは、そのようなことは福祉の職に就いていてもいなくても、同じように実生活で起きるということです。つまり他人事ではないのですね。もっと言い方を変えれば、このような仕事に就いていると、自然と生活上のスキルが身につくので、実生活で何かあっても、応用が利くことが多いのです。役所への手続き、家事、介助、話し方、電話の応対、事務処理のやり方やスピード、その他かなりの側面で、実生活と仕事がリンクしています。それもそのはずで、福祉の対象者の「生活」を見ているのですから、同じなわけですよね。もしそんなふうに考えることができれば、当所での仕事もやりやすくなるのかなと思います。勤務形態は個々に応じることはほぼ可能と思いますので、生活支援、就労支援、相談支援、経理、事務、調理、食事作り、清掃、ドライバーなどにご興味、ご関心がございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。お待ちしております。
令和2年12月1日(火)
本日は、通所をお休みし、職員研修を行ないました。令和3年1月より、いろえんぴつ大倉山、いろえんぴつ大倉山駅前が事業体系移行し、就労継続支援B型となるため、職員とパートスタッフでお互いに意見交換をし、どのような配慮をして1月に臨めばよいかの最終チェックを行ないました。12月の間に何か気になることがあれば、修正をし、1月のお正月明けにはスムーズなスタートが切れるようにと思っています。一番話題に上っていたのは、もちろんメンバーさんへの工賃をどれだけあげられるか。これは他法人事業所もきっと頭を抱える難題だと思います。かくいういろえんぴつも一筋縄ではいかない難しい問題です。しかしいろえんぴつのいいところは、地域に顔がうれているところ。これを武器に地道ではありますが、少しずつ製造した食品を売ったり、納めたり、してければよいのかと考えています。販路拡大以外にも、ポスティング、メール便の範囲拡張やまだまだメンバーさんが希望している仕事の実現に向けて、いろいろ知恵を絞っていきたいと思います。特に外に出て仕事をすることの多いいろえんぴつメンバーとスタッフです。もし気になる言動等をご覧になった方がいらっしゃったら、具体的なご指摘を法人事務局までお寄せください。メンバーの支援もさることながら、職員教育にもつなげていきたいと思います。地域との連携はこのような視点から生まれるのだろうと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和2年11月21日(土)
あらゆる来所される方々から、「いろえんぴつはアットホームな感じがするね」と最近とみに聞きます。はじめは「外観が戸建てだからだろう」と感じていましたが、どうやらそうでもなく、いついっても冗談が飛び交っている、その冗談はメンバー、職員、パートの垣根を超えているように思うと言われます。確かに仕事中は真剣でも、休み時間はにぎやかだなぁと感じることが多いです。もし障害のある人、障害のない健常者という価値観である人がいろえんぴつに来られたら、どことなく居心地がすっきりせず、ぎこちなくなるかもしれません。それくらいメンバーさんの熱量とスタッフのその熱量に応える力がとてもよいバランスなんだろうと思います。少なくともいま働いてくださっている職員、パートさんはその熱量に応えようと常に真剣に、ときに笑い合って仕事に向き合っています。もちろんつらいことも、プライベートの負の感情を持ち込んでしまうということもあると思います。でもそれが人間ですもんね。メンバーの前にいるときは、いつも平常心でいなさいなんて、そんなロボットのような支援はできないです。メンバーさんもスタッフも感情の起伏はつきものであって、それをどれだけ認められるかが、いい関係につながるかどうかにかかっているのだろうと思います。そんなことも自然体として受け止めていけたらいいなと思っています。
令和2年11月13日(金)
いろえんぴつには、いろいろな人が出入りするのですが、そのうちのある群に「資格実習生」という群があります。つまり社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取るための実習として、地域の事業所に何日か実習をして、現場はどんなところかを知るのです。もちろん実習生によってさまざまな実習目標を立てて来られるので、それに1つ1つ応えようと努めているのですが、そもそもこれらの資格のあり方、相談支援って何なのか、いろえんぴつとしての軸を持っていないと、ただ単に時間だけが過ぎていくように感じています。最近の障害福祉のトピックには、権利擁護や意思決定支援、成年後見人、就労、自立生活、医療的ケア、元気回復行動プランなどなど、それぞれの障害にあわせた用語が飛び交います。もちろんいろえんぴつは三障害一緒というフレーズのもとに、すべて網羅していきたい思いでいます。でもどうも捉え違えているような支援者も多くいて、「本人が望んでいるのだから、それに従ったまで。自分がした支援は悪くない」と言い張ったり、「本人の話を丁寧に聴くことが仕事。そこに本人のニーズがある」というようなことを聞いたことがあります。結論から言えば、それらも1つの支援方法だと思います。でも当事者、ご家族ともに結果が出なければ、支援者への信頼度が薄まることも事実なのです。もし仮にそこに税金や他の予算が転化されていたとしたら、ちょっと納得いかないと思うこともあります。つまり福祉支援においても、きちんとしたエビデンスを持った、説明のできる支援が必要ということで、もし説明ができなければ、「説明できません」と前置きする必要があります。当事者目線を謳うならば、当事者にきちんと利益がわたる支援でないといけませんし、私たちはその支援ができるように、日々精進しています。
令和2年11月10日(火)
朝夕だいぶ冷えるようになりました。グループホームには、みかんの木が植わっていますが、今年は実のなる年のために、たわわに実っていて、今にも枝が折れてしまいそうなくらいです。これだけ寒暖差があれば、中身もきちんと熟すかな。 それはさておき、新型コロナが真冬の猛威の前にもう準備を始めている兆しがあります。インフルエンザと重ならないように、施設として嘱託医のクリニックでの予防接種は終わりましたが、さりとて絶対大丈夫とも言い切れません。定着したとはいえ、手洗い、うがいは必須です。アルコール消毒もしかりです。それでも日常の意識づけを形骸化しないように、互いに声掛けを意識しつつ、一人も罹患しないように努めていきたいと思います。みんなで気持ちよく年越しができるように、健康第一、それぞれの工夫を活かしていきたいと思います。
令和2年10月21日(水)
今年も残すところ2カ月半となりました。でも全然実感がないのです。きっとこの文章を読んでくださっている皆様も、同じような気持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか。当然ですが、すべてコロナ対応に追われ、もともとの年間予定がすべて覆っていったことによるものです。それでも日本人は懸命に「みんなでルールを守りましょう」というと、ほぼほぼ多くの方が守る勤勉な性格が出ているように感じます。諸外国は置いておいて、現に感染者数や入院している方の数は減ってきています。少しカウントのしかたが違うところもあるようですが、ものすごい増えているというわけではなく、漸減しているには変わりないのかなと思います。 いろえんぴつでも、毎朝の検温表チェックはすっかり定着しました。今まで当たり前としてやっている事業所も多くあったのだと思います。ただいろえんぴつの中で、これが浸透できてきたことはとても意味のあることなのです。他事業所に通所を断られてしまった、最後の場所としてやってきた方々にとって、何かルールを守って、それを続けていくということはとても困難だったのですが、コロナについては感染力も強く、悪化すると重症化しやすいという特徴から、ルールが守れないということが許されませんでした。そのためメンバー、職員、一致団結してできたことです。今後は検温表以外でも一致団結できる場面を増やしていきたいと思います。そういうメンバーさん、職員・パートさんになれるよう努めていきたいと思います。
令和2年10月12日(月)
10月といえば、例年、地域のバザーやお祭りへの出店で大忙しの時期ですが、今年はコロナの影響であちこちでイベント中止となっています。こればかりは誰のせいでもなく、ひたすら収束することを願うばかりです。いろえんぴつのメンバーは毎朝自宅で測定して頂く検温表を提出するところから、始まります。もしいつもより高いかな?息苦しそうとか症状が出ているのかな?と少しでも感じれば、即座に看護師か職員が対応し、通院ないし帰宅の処置をしています。集団感染してしまえばそのご家族にまで広がっていってしまうことも考えて、ここ半年ほど検温表を提出頂いています。ご協力感謝申し上げます。 このようにちょっとしたことでも医療職がいてくれることは、身近な支援員にとってはとても心強いです。ちょっとした段差につまずいた、膝が痛いなんていうことがあれば、すぐさま作業療法士が診立てをしてくれます。「あ、これは通院ですね」「もう少し様子を見てみましょう」。それだけでも日常の安心の下支えになると思います。臨床心理士からは精神症状か内科疾患かの診立てがあります。時にだるくてなまけているように見受けられる姿でも、「これは一度通院したほうがいいかもしれない」「前例として何か引き金になっているものがあれば、それが今の状態のヒントになっているかもしれない」という察しをつけることも、専門性ならではのアセスメントです。これらを総合して、支援員さんたちが方向性を決めていきます。多職種連携は大規模になるとやりにくいのですが、支援員が医療職を受け入れれば、とても円滑にまわるチームワークができると考えられます。
令和2年10月7日(水)
令和2年度も下半期に入りましたね。すったもんだあった事務部門もすっかり業務分担ができてきて、いまはそれぞれの業務をこなし、3~4年ほど前までの状況とは見違えるほどになりました。いま働いてくださっている職員やパートさんの協力あってのこと。そしてメンバーさんがそれに付き合ってくださってのこと。これだけ大所帯となってくると、なかなか収拾つかないことも時にはありますが、いまいるメンバー、職員、パートさん、関係者の皆様含め、今後も続けていけたらと思います。ただ最近よく感じるのは、内部の疎通がよくなっても、外部の事業所とも疎通が良くなければいけないんだよなということです。どうしても法人や事業所ごとにそれぞれの理念がありますし、行政や自治体などの思いもあります。それらがきちんとパズルのように組合されば、より強固なものとしてメンバー支援ができると思うのですが、そこはひたすら難しさを覚えます。もちろんそれであきらめるわけではありません。いろえんぴつは菊名や大倉山、新羽町の地元の方々の支えもあって成り立っていること忘れずに、力を頂きながら、今後の課題に取り組んでいきたいと思います。 いま、事務局のある建物の玄関先にはピーマンと大葉が植わっています。緑のいのちの息吹を感じながら、朝の水撒きをしています。
令和2年10月4日(日)
最近は社会福祉士の実習をするためにひっきりなしに実習生さんが見えています。毎日の振り返りでは、一日の感想を聞くのですが、特に多い感想は「どのように利用者さんを理解すればよいのか」という内容です。もちろん利用者さんの人柄、持ち合わせる雰囲気、得手不得手、生活課題、本人が感じているだろうニーズの把握など、多方面に知ることが必要です。ただ予想外にみなさん知らないのは、「医学的知識」です。国家試験でも出るような内容も難しいようで、あとから各利用者さんの説明をすると医学的知識や医療的ケアについては「初めて知りました!」というような反応をされてしまいます。医療的ケアの知識は最低限知っていてほしいし、知的障害の基準、精神障害と精神症状の違い、身体障害者手帳の範囲の広さなど知っておいてほしいことはたくさんあって、どれもが医療、医学と結びついています。「なぜこのようなニーズが出るのか」の背景に医療は欠かせません。このような医療と福祉の連携、特にいろえんぴつは心理も絡めて考えるところに特徴があります。手前みそですが、多領域の職種をうまーく連携させて来れているのかなと思っています。
令和2年9月30日(水)
月に1回程度、横浜市役所に行って、「パン販売」をさせて頂いています。いろえんぴつの一押しパンは、「キューブパン」です。食パンの二回りぐらい小さい立方体のパンですが、そのまま食べてももちろんほんわか甘く、もっちりしたおいしいパンです。でも季節限定で、春から夏にかけて、オレンジピールを練り込んだ、そのまんま「オレンジピールキューブ」。秋にはリンゴやレーズンを入れた、そのまんま「アップルレーズンキューブ」などがあります。試作品もたくさんあって、順次販売できたらいいなと思っています。横浜市役所での販売は、旧庁舎から引き継がれてだいぶ長くお世話になっています。今後もおいしいパンを味わって頂けるように、新作を含め、ご提供できたらと思います。あわせてクッキー班の新作「塩バタークッキー」も売れ行き好調です!!市役所販売以外でも、港北区にある港北図書館・菊名地区センターの入り口で、火・水・金の11時ごろから15時ごろまで販売していますし、ご注文を承ることもできますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
令和2年9月19日(土)
当法人はいわゆる小規模と言われるほうの法人です。そのためスタッフが足りないときは、お互いに助け合う場合もあります。そうしないとメンバーさんが不利益を被ることが想像されるからです。ただその助け合いこそ、第三者的視点を持ち合わせていて、それぞれ任されたスタッフだけで担当しているとわからないことも多く、第三者目線は本当に必要なことと思っています。例えば、相談員。ずっと相談業務だけやっていても、メンバーの生活全体はつかめません。当の本人と面談をしたり、ご家族からお話を聞くことが多いのですが、それでもわからないことがたくさんあります。その場合、作業の様子を見たり、そこにいるスタッフの話を聞きます。特にわかりやすいので、メンバー自身と一緒にわずかな時間でも一緒の行動をとってみること。これができる余裕があると、ものすごいたくさんの情報をもらうことができて、支援計画書に反映させることができます。つまり相談員の観察眼にかかっているのです。当法人の相談室では、特にこの点について重視しています。分からないことは看護師や作業療法士、臨床心理士などに聞きながら、支援計画の軌道修正をしながら、しっかる現実に使えるものを作っていくのです。きっとこれらの他職種連携が上手でないと、出てくる支援方針はめちゃくちゃになってしまいます。今後、この点については当法人の強みとしていきたいと思っています。
令和2年9月12日(土)
ようやく朝晩、少し涼しく感じられるようになった気がします。カレンダーを見れば、まもなくお彼岸です。暑さも和らいでほしいところです。それにしても例年にない、異例の台風の強さ。海水温が高いためということのようですが、今後環境について自分たちがやるべきことをやっていかないとどんどん上昇してしまうかもしれないですね。まるでしっぺ返しを食らうかのような感覚です。
さて、この夏も、たくさんの実習生が来てくれています。これから3月まで、びっしりと福祉や心理、看護の実習生のスケジュールが入っているほどで、メンバーにとってはとても刺激的な時間を過ごせているようです。実習生がくると「教えてあげよう」と思うメンバーや、「雑談してみたいな」と思うメンバー、「緊張するなぁ」と思うメンバー、様々です。いろえんぴつの色はとにかく様々な体験をすること。ルーチンのような生活ではなく、いろいろな人がいろいろ触れ合うということを前提としているので、このような刺激は私たちにとって願ったり叶ったりです。さらに今年度からの公認心理師実習も無事に1つの大学のみなさんが終了しました。モチベーションがとても高く、たとえ福祉領域の心理職にならないとしても、各分野で心理職の意義についてしっかり考え、少しでも福祉領域で実習したという経験を活かしていってほしいと思います。
令和2年8月29日(土)
残暑が本当に厳しいですね。猛暑日の日数も極端に多いようです。室内でも室外でも熱中症になる方がいるというので、通所でもグループホームでもちょこちょこ水分、塩分補給をしています。
事務局で仕事をしていると、いろいろと行政や作業所連絡会等より最新トピックが流れてきます。令和3年度からの障害者総合支援法の改正が私たちをどんどん苦しめてくるという噂が現実味を帯びてきているようです。特に、いろえんぴつが運営している生活介護事業所やグループホームはその影響をとても大きく受けるので、今からどうしようか検討しています。今後の日本の障害者福祉は、誰が考えたって、高齢化、重度化、複雑化が進み、さらに小さな命も救えるほど医療が進歩しているため重度の障害あるお子さんも多くなることはわかっているのに、(語弊をおそれず言うならば)「働ける障害者」を育てようとする国の動きがあるようで、現実と乖離している印象を持ってしまいます。現実を見れば社会保障費もどんどんかさみますし、どこかで何かしらの一線となる基準を設けておかなければいけないという考え方もわかりますが、それにしても厳しいです。いま必要なのは、このような現実を理解して下さる地域のみなさんのご理解で、今後もいろえんぴつを支えて頂きたいと思っております。
令和2年8月15日(土)
梅雨が明けたと思えば、酷暑続きで、平気で35℃以上をマークするような気候になっています。みなさまは熱中症にはなっていませんでしょうか。ただ水分をとるだけでなく、ひとつまみの塩を含んで飲むとよい、ミネラルが摂取できるからと、当所看護師より教わりました。また熱中症で搬送される人のほとんどがエアコンを使っていなかった、もしくは使っていてもかなり温度設定が高かったというご高齢の方が多いようです。エアコンの使い過ぎで体調を悪くするとか、無駄に電気を使ってはいけないと思う気持ちもよくよくわかりますが、今は「身体を守るための道具」という認識も必要のようです。当法人のグループホームは、夏休みの最中には、庭の水撒きをします。アスファルト部分に水を撒くと、「しゅわ~」といって、すぐに蒸発してしまうほどです。これでは暑いのは当たり前です。しなびた葉を垂らした草木に水を浴びさすと、まもなくすると、みるみる茎がしゃんとし、葉も息を吹き返します。この植物の力強い生命力を見ていると、もっと人間だって工夫すれば過ごしやすい環境を作れるのではないかと思います。発砲スチロールで過ごす植物と、エアコンの利いた部屋で過ごす人間の対比から、自分の置かれた身を考えて、日々業務にあたります。
令和2年7月20日(月)
よく思うのは、職員は直接援助、間接援助のどちらも、ルーチン業務を時間内に終わらせようとして、利用者との対話が薄らいでしまっては何の意味もないのではないかと思います。確かにルーチン業務が時間内に終われば、きちんと時間になればすぐに帰れるし、仕事とプライベートの線引きもきちんとできる。福祉支援だからといって、何も恩情で仕事をしているわけではないので、やるべきことをやれば賃金は発生します。ただ問題なのは、それ以上には絶対にならないということです。時間をかければというわけではないけれど、結果、どれだけその利用者さんと向き合って話してみたか、接してみたかでその利用者さんは職員さんに話をしてくれるようになります。知的障害の方が何もできないわけではないというとても当たり前のことは、福祉現場にいない人から見れば、まったく想像できない話のようだということが今になって痛感しています。
一方で、ルーチンはおろそかになってしまうけれど、利用者さんからの信頼は厚いという人はどうなるのか。事務仕事も途中までしかできず、掃除も行き届かず、結局のところ利用者さんに迷惑がかかります。よってどちらも一長一短なんだろうと思います。でも事務量が多いことだけは確かです。大切な税金で賄われている社会保障費から運営されているので、もちろん大事に計算して明朗な経理が営まれて当然ではありますが、本当に事務量が多く、かといって事務員を雇えるほどの助成金はなく、法人経営、法人運営という視点をどこの法人も持っているかというと、そういうわけではない。その意味では。「利用者さんを守る」には、身体も頭も人並み以上に使いこなせないと福祉で働くのは大変なんだろうと思います。
令和2年7月4日(土)
まだまだ晴れたり曇ったり、どしゃぶりの雨が降ったりと、お天気も落ち着かない梅雨空が続いています。さらにコロナ再燃の模様?なのか、また患者数が増えているというニュースを耳にします。いろえんぴつでは「3密」にならないように、小グループでの活動を引き続き行なっています。さらに手指消毒については、細目にアルコール消毒を行なっています。幸いなことにアルコール消毒液をご厚意で用意して下さる会社があり、とても助かっています。長くお付き合いさせて頂いているからこそかなと思います。
さてそんな時期ではあるのですが、大学や専門学校は「実習」の再開を検討されるところが多くなり、先月からまたいろいろな学生さんの実習をお受けしています。今年度は精神保健福祉士の実習をしたいという方が多い印象です。同じく養護学校・特別支援学校の高等部3年生の実習も始まりました。いろいろなご縁でつながって、いろいろな色が創られていくことを目の当たりにしています。
令和2年6月16日(火)
徐々にかつての仕事が戻ってきている感覚です。いよいよ明日から菊名地区センターでの販売が始まります。10時半ごろから14時半ごろまで、入口右奥で当面は「パン、クッキー」のみの販売をさせて頂くことになりました。以前は惣菜の類も販売していましたが、まだ地区センターや図書館の特性上、3密になりやすいことから、慎重に段階を踏んでいるところです。しばらくはパンとクッキーのみの販売ですが、みなさんぜひお買い求めください。販売日は以前同様、火、水、金となります。
またこのような事態であるにも関わらず、協議して頂き、少しでも早く許可を出してくださった、菊名地区センター長様、港北図書館長様、本当にありがとうございます。今後とも私たちの活動を見守って頂けましたら幸いです。
今後も販路拡大を目指します。コロナ対応が収束していくことを願い、さらにはたくさんの方にいろえんぴつの品物を召し上がって頂ける日が来ることを願っています。
令和2年5月31日(日)
緊急事態宣言が解除され、徐々に普段の街並みが戻ってきました。それでもショッピングモールでマスクをつけていない人はほとんどおらず、逆に白い目で見られるような感覚になります。一般的にはまだまだ普段と同じようにはいかず、入場制限をする店や、店頭にアルコール消毒を置いてある店、レジに透明のシートを提げている店などばかりです。宣言が解除されたとはいえ、新型コロナウイルスに対しての予防は続いています。
いろえんぴつも継続して、朝の検温を実施しています。4月に始めたときは定着しませんでしたが、2週間もすると利用者も職員も慣れてきて、検温習慣できました。そしてスタッフがチェックして返し、翌朝また計ってくるという循環もできました。こうしてみると、利用者さんも健康についての意識はしているのかな?もしくは習慣づけするものについてはきちんと把握しようと努力しているのかな?と見えてくるものがあります。これは地域における通所施設ならではわかることです。大型通所施設や入所施設では、ほぼ完全管理のもとに利用者の健康管理が行なわれることもあるので、職員のほうが詳しく知っていることが多いのですが、小規模通所施設では利用者自身がそのような面についても意識を向けていかなくてはいけないために、「忘れないように」と心がけているのがよく伝わってきます。それら1つ1つが利用者さんののびしろなんだなと思わずにはいられません。日々勉強させて頂いています。
令和2年5月19日(火)
新型コロナウイルスによる感染も、ピークを越えてだいぶ収束に向かっている印象です。幸いいろえんぴつの利用者さんは誰も罹患しませんでした。ただそれはみんなが協力して努力して、常日頃から感染症対策に出来る限り対応していたからだろうと思います。いろえんぴつの各事業所には、常にアルコール消毒液があります。冬場は置いておくだけで空気の除菌になる道具もあります。今回のコロナ対応では、毎日家を出発する前に検温をして頂きました。またあやしい兆候のある方においては、検温、サチュレーション、看護師による判断のもとに嘱託医の受診や自宅療養を勧めるなどして、感染の拡大を防ぎました。それに伴って送られてくるメールの嵐。国で決まった基準を横浜市が教えてくれるのですが、職員が解読するのに時間がかかってしまうほどで、現場の対応とうまい具合の両輪に結びつかなかったのが残念です。例えば「マスクが少々あるので、欲しい事業所は取りに来てください」という通知で、頂きに行こうか迷ったのですが、利用者さん全員がきちんとマスクをしていられるわけでもなく、「うっとおしい!」と言わんばかりにつけない方もいて、でもつけてくださいと言わなければいけないし、なかなかジレンマを感じました。
今回の感染症対応は研修では何度もやっていて、どこの事業所も必ずや学ぶテーマだと思いますが、それでも実際起きてみると、やはり慣れないことで後手になることがたくさんあったように思います。普段から福祉と医療の情報の行き来があればさらに素早い対応が望めるのかもしれません。
令和2年5月5日(水)
4月はおおむね晴れていたのに、コロナ対応の関係でみなさん外出できないことが多くありました。今日は最高気温28℃まで上がるほど暑くなりましたが、連休中どこにも行けないのも、グループホームのみなさんにとってはそれこそ閉じ込められた生活になってしまうので、最寄り駅前にあるマクドナルドまで行って、それぞれの昼食を買いました。ゆっくり散歩がてら出かけただけなのに、帰ってきたら汗だく!それでも久々のマクドナルドはおいしいとみんなあっという間に完食でした。さて、ペースト食の人はどうしようということで、とりあえずマックシェイクとポテトを購入。ポテトも試行錯誤し、ミキサー食になりました。いろいろ調味料を投入したのですが、できあがって味見すると、やっぱりマクドナルドのポテトをわかるぐらい存在感がすごい!!支援者としては、この食材はどうやってペーストにしようかといろいろ考えるのですが、これが結構楽しい。ペースト食を買ってしまったらやはり見た目も色と匂いだけで判別するしかない。支援員も「これ、よくわからないけど、とりあえずおいしいんじゃない?」と言いながら、食事提供することになってしまう。それは避けようということで、日々支援員さんはこうやったらどうか、この食材は大丈夫か?など研究中です。
令和2年4月26日(日)
令和2年度になり、いろえんぴつも毎年新しくなることがあって、手続きこそ大変ですが、利用者のみなさんの一助になっているんだろうなと思うことが増えてきています。もちろんそのことで職員やパートさんがまだまだ追いついていけず、「本当はそんなに先に進めて無理なんじゃないのか?」という声も聞こえてきそうな感じはあります。でも利用者さんの声を聞くというのは、単純に「やりたいことを聞けばよい」ということではなく、その方の生活の質をあげること、それが本人の声と重なればなおよいという考え方のもとで進んでいるのが、いろえんぴつだと思っています。 いろえんぴつの職員も、パートさんを含めて約40名にもなります。40名もいればいろいろな価値観が出てきます。それでも利用者さんのためにみなさんいろいろ考えて、経路は違えど利用者さんの健康と生活の質を向上させることを目標に取り組んでいます。今年度もそろそろ1カ月が終わりそうですが、これからも意見交換しながら事業に取り組んでいきます。
令和2年4月12日(日)
いろえんぴつのグループホームは2か所ありますが、いろいろな草花の移ろいが楽しめます。桜の花が散るとさくらんぼが実る木があります。いまはまだ緑でもう少しすると赤くなりだしますが、野生の鳥もよく見ているので、ちょうどよいときに人間が採るか鳥が啄んでしまうか競争になるのです。昨年は鳥が勝ってしまったので、今年こそみんなで食べられるようにしたいなと思います。また野菜も育てていて、季節ごとに、きぬさや、にら、なす、みょうがなどが食べられます。でもこまめな草むしりをしないと、すぐに雑草に覆われてしまうので、手入れにも配慮します。 そんな日常の一コマを思い出しつつ、日中活動に目を向ければ、どうしてもいまはコロナ対応のことで手いっぱい。休業という言い方が正しいかわかりませんが、単純に「今日の通所は無しです!」と言えないところがつらいところです。通所しないとなれば、利用者さんは自宅にいるかグループホームにいるわけで、グループホームにいることになれば職員の仕事は、いつも以上に増えます。職員が自宅にいながら仕事ができる環境ではない社会人のことも配慮した施策の提言をして頂けるとありがたいと思いますが、事態が急すぎていろいろと追いつかないようです。ひとまずいろえんぴつでは、頼りになる看護師さん、作業療法士さん、その他関係者さんの助言を頂きながら、現場の職員と一緒に考えて、取り組んでいきたいと思います。できることを確実にやっていくことが、あとで振り返った時に意味のあることだったと思えると思うのです。
令和2年4月4日(土)
まだまだコロナウイルスに関するニュースが飛び交っています。いろえんぴつにもいくばくかのマスクが届きましたが、1~2日使ってしまうと終わってしまうほどの数・・・。きっとどこの事業所でも同じ状況でしょう。いろえんぴつでは、コロナウイルスが発生する前から、除菌や掃除を心掛けていたため、アルコール消毒用のアルコールがいくつかボトルで用意できていました。また食品を扱う仕事もあるので、常に在庫を用意していました。それでも段々日数が経って、徐々に減って、あとどれぐらいもつか厳しい状況です。この状況の中で、「3つの密」を避けるようにしましょうとか、「家にいることが人を助けることになる(感染したり伝染したりしない)」というのですが、実際施設運営上はとても厳しい選択を迫られています。あまりに慎重になり、施設を閉めてしまうと、利用者さんはずっと家にいるか、もっと人混みの多いところに行くかもしれません。だからといって、施設を通常通り開けるとなれば、電車やバスで通勤する利用者さんもいるため、感染してしまうかもしれません。どちらをとってもメリット、デメリットがある状況での選択は本当に難しいです。他の事業所の動きも参考にしつつ、あくまで利用者さんの目線に立った支援ができたらと思っています。支援機関や公的機関の皆さんと足並みがそろえばいいなと思います。
令和2年3月18日(水)
前回のブログから2週間が経ちました。新型コロナウイルスの流行期は、予想では1~2週間がピークだとニュースで言っていましたが、まだまだ事態は深刻な状況です。いろえんぴつで作ったお弁当やパンなどを販売しにいく仕事がありますが、それも販売先が今月いっぱい閉鎖というところが多く、売上ならず。今週から通常通所となりましたが、それでも通所はまだ控えたいという利用者さんもいらっしゃいます。早くこの事態が収束することを願っています。それでもやることはあります!今週からまた社会福祉士の実習生がいらしています。とても意欲的に実習に取り組んで頂いていて、利用者さんも徐々に「実習生=お客さん」だったのが、はじめましての人にも話をするということが自然になってきたようです。実習を受け入れることの意味合いは本当に大きいと感じます。令和2年度から公認心理師の実習も始まるので、もっとわいわいした事業所になりそうです。
令和2年3月3日(火)
令和元年度も最後の月となりました。今週はメンバーさんはみなさんお休みです。というのも、新型コロナウイルスがはやってしまっているため、通所も休みにせざるを得ない状況となってしまいました。ひとまず6日(金)までのお休みとしていますが、一番の流行期は今週、来週のようなので、さらにお休みが伸びてしまうかもしれません。メンバーさんにおいては、予想外の連休、かつどこにも行けず、という中だるみしそうな連休が続いてしまい、申し訳ないのですが、こればかりは仕方ありません。それでも着実に春がやってきていますね。庭の梅の木からホーホケキョの鳴き声。横浜でも十分に感じられる春の装いを感じながら、もう少しの辛抱と通所再開の許可を待っているところです。
令和2年2月23日(日)
グループホームの梅はもう早々に散ってしまいました。春の目覚めを知らせるとお役御免という感じです。でも冬の間ずっと咲いていたバラやつぼみがはじけそうな桜の花が、春本番をいつか、いつかと待っているようです。 いろえんぴつも1カ月と1週間で新年度を迎えます。現在、令和2年度予算や新体制の決定、職員の雇用等いろいろ取り組むべきことが多くあります。職員が少ないため、パートさんにはとても助けられていて、さまざまなアイディアをもらいつつも対応に時間がかかってしまっているのが申し訳ないところですが、みなさんの力あっていまがあるように思えます。さてこのまま暖かくなるのでしょうか。みなさまもご自愛くださいますよう申し上げます。
令和2年2月16日(日)
1月から看護学校の実習生が来ています。また年明けから社会福祉士の実習生も来始めました。看護学生は3月まで、社会福祉士の実習は夏以降まで予定されています。また次年度から公認心理師の実習も始まります。とても短い期間ではありますが、福祉現場でも心理師は必要であることをお伝えできたらと思っています。いろいろな職種が集まることで、本来分散している利用者支援が1つの方向性を持って実現できると思っています。利用者の支援は相互補完的であることを念頭に置いておかないと、誰かが「自分だけが頑張っている」「あの人は何もやっていない」などと考えにズレが生じます。当法人でもそのようなことが0ではないのは承知ですが、それでも気づけていないより、今後気をつけてお互いにお互いの良さを理解できるようにしていきたいと思うこの頃です。
令和2年1月25日(土)
早くも蝋梅が咲きだしています。確実に春はやってきていますね。そんな季節感を実感しながら、菊名や大倉山の街並みを歩いていると、意外にもいろいろなところで感じられるものです。そうすると、普段感じにくかったのは、それだけ心に余裕を持って生活するのができていなかったのかと思ったりもします。さて、そんな季節感を実感できる仕事の1つに、菊名事業所で行なっているお味噌づくりがあります。いつもお世話になっている小泉麹屋さんから味噌づくりセットを購入し、週3回のスパンで製造しています。結構力仕事な側面もありますが、なぜかメンバーさん張り切っています!!もしかして日頃の職員へのストレス発散か!?と思うほどです、笑。まぁそれはわかりませんが、力強く行なう方が多いしいお味噌になります。いま作っているお味噌は一冬寝かせてから、仕上がります。できあがりましたらぜひご賞味ください。
令和2年1月14日(火)
昨年中はみなさまにおきましては大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。新年は1月6日(月)から仕事始めとなりました。例年は近くの神社に初詣に行くのですが、初詣に行ける時間がないほどに仕事がたくさんあって、メンバーさんが主となって月曜からたくさんの仕事をさばきました。今年の冬休みは本当に長く、いつものペースを取り戻すのが返ってつらいという意見も聞きました。例年はあまりに長期の休みになるような場合、間に通所しても良い日を設けるのですが、今回の暦ではそれもできず、メンバーさんは通所再開日からいきなりの仕事の量に苦戦していたかもしれません。なかなか制度の自由が利かないところで、メンバーさんの体調管理が難しいことを痛感します。 さて、この1月3週目からは社会福祉士の実習生と看護学校の実習生がたくさんやってきます。職員も振り返りの時間を多くとるので、大変ではありますが、逆に教えて頂くことも多く、メンバーとともにいろいろな刺激を受けながら、与えながらの冬がやってきます。また現在の事業体系変更も検討するかもしれないというところで、この冬はたくさんの事務量もあり、職員、パートさん、メンバーさん、それぞれに新しい環境に慣れていくのがちょこっと大変かもしれませんが、また今年も基礎を積み重ねてがんばりたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和元年12月27日(金)
メンバーさんたちは、それぞれの職員さんに「今年もありがとうございました。良いお年を」と挨拶して帰られました。本日が仕事納めだったからです。なんて律儀にそして丁寧にあいさつされる方たちだろうかと思いました。翻って職員も「はい、ありがとうございます。来年もよろしくお願い致します」と挨拶していました。とても日本文化に親しみのある年末のご挨拶の一風景でした。 障害があるから挨拶できない、障害があるから挨拶しなくてよい、そういうことではないんだろうと思いました。大事なのは、必ずしもやらせられているというのではなく、自ら挨拶をしているというところがいいんだなと思います。誰かに言われてやるのは、誰にとってもあまりモチベーションがあがることではありません。自分から挨拶して、相手が挨拶し返してくれるという関係性が、普段のお互いの気遣いにつながっているのだと思います。そんな年末で日中系の事業所は作業が終わりました。もちろんグループホームは生活の場ですから、24時間365日というキーワードのもとに運営されています。法人の中でもどこかで働いてくれている職員がいるからこそ、安心して入居者さんは暮らせているのだと思います。いまよりももっと住み心地のよいグループホームと、作業しやすい日中事業所になるように努めていきたいと思います。
令和元年12月23日(月)
雪こそ積もらないけれど、車の窓ガラスが曇って、朝のしたくが1つ増えたような季節になりました。もう今年も残すところ1週間ほど。この1年間、いろえんぴつは様々な出会いや別れがあり、実ったこと、実らなかったこと、それぞれがかみしめている時季です。数年前のいろえんぴつに比べると、格段に専門性は増しているのだと思います。利用者のニーズに応えられることが多くなりました。それでもなかなかなじめない方、もしくはいろえんぴつとしてその方を受け入れにくくしていることもあるかもしれません。令和2年は出来る限り、寛容さを持って、そして利用者第一に考える支援姿勢を見せていくことが必要と思っています。ヨコの連携も大切ですが、そこに意義がなければいけません。ただ仲良くなるだけではなくて、お互いの長所を活かせる関係性に配慮して、今後も法人の進み方を検討していきたいと思います。
令和元年12月8日(日)
2019年も残り少なになりました。今年のいろえんぴつも!?怒涛の1年でした。笑う日も泣いてしまう日も喜ぶ日も怒ってしまう日も、さまざまな表情が飛び交う毎日です。いろえんぴつにとって、一番考えさせられたことは、利用者さんの生活を守るということ。本当に基本的な言葉ですが、いかに難しいか思い知らされる一年であったように思います。福祉の事業所はただ昼間だけ作業を提供していればよいわけではないですし、昼間の過ごし方も利用者さんの生活に含みます。またグループホームではまさしく日常の生活が連綿と流れているわけで、その意味でメリハリある過ごしの提供を求められています。また福祉と医療、心理の連携を掲げるいろえんぴつは、双方に学びの場が設けられなければいけません。とりわけ他領域を毛嫌いすることはなく、お互いに切磋琢磨しているのですが、ただ扱う情報量がものすごく多く、ひとりでは到底こなせません。きちんとした連携やつながりを意識することを大切だと感じました。今後はそのような研修を入れたり、OJT研修などを通して、支援者自身のスキルも伸びるような場になっていけたらと思っています。
令和元年11月25日(月)
11月21日(木)、横浜ラポール、ラポールシアターにて、クロネコヤマトメール便本人特別報告会を行ないました。会場には100名以上のお客さんに来て頂きました。平日の昼時だったので、寂しい会にならないようにといろいろな仕掛けをしました。例えば、報告会では、なるべく多くのメイトさんに関わってもらえるようにと、多くのメンバーを壇上に上がってもらいました。長文なり予めメモをしてきたものを読み上げるのではつまらないし、どきどきわくわくしたほうが楽しいだろうということで、メンバーには当日舞台に上がってもらうことは内緒にしていました。いざ本番が始まると、照れくさそうに壇上にあがる人、スポットライトを浴びてテンションがあがる人、日々思うことをどうぞとインタビューして「楽しいです!」の一言で言い切った人など、それはとてもその人らしさが出る報告会でした。そしてすごいのは、誰一人として壇上にあがりたくないと言った人がいなかったことでした。みんなステージで何かをするというのは好きなんですね。 そして第2部は、CHILDHOODのお二人の演奏でした。ハンドフルートという両手を組んでできた穴に息を吹き込んで音を鳴らすという楽器なのですが、簡単そうに見えて実はものすごく難しい。それをハンドフルート奏者の森光弘さんはとてもさわやかにメロディを奏でて頂きました。さらに臼田圭介さんの心地よいピアノの伴奏とソロ曲を堪能し、あっという間の50分でした。そして森さんから当日いきなり曲目変更が!!「この会は、クロネコヤマトさんのお仕事ということなので、私の作った『月と黒猫』という曲を演奏します」と言われました。何でもハンドフルートで猫の鳴きまねをするというのです。いろんな想像がわきましたが、アンコールにふさわしい、とっても気持ちが穏やかになる曲で、音によるコミュニケーションができたようでした。また機会があれば、このようなメンバーさんのお仕事をご紹介したり、ゲストとしてアーティストやミュージシャンに来て頂いたりできたらいいなと思いました。
令和元年11月14日(木)
今週土日に、菊名コミュニティハウスのお祭りに参加させて頂きます。いろいろな食事をご用意して伺う予定です。見かけましたらぜひお立ち寄りください。どうぞよろしくお願い申し上げます。 また11月21日にはトップページにも記しましたが、ヤマト福祉財団と当法人主催による、「メール便本人特別報告会」を横浜ラポール・ラポールシアターで行ないます。普段クロネコヤマトのメール便を、いろえんぴつ大倉山事業所のメンバーが一生懸命配っていますが、今回はその仕事を取り組んでいる様子をメンバー自身から報告をさせて頂く機会を頂きました。ただ長文の報告は誰しも得意というわけではありませんので、今回はインタビュー形式で行なおうと思っています。ラポールシアターは300人も入る大きなホールなので、メンバーのみんなにとってはとても緊張するかもしれません。「いい意味」でその緊張感を味わって頂き、またそのドキドキを日々の仕事に取り入れていって頂けたらと思います。そんな勇姿をぜひご覧頂きたいと思います。13時開演になりますので、12時30分から開場予定です。第2部では、あのハンドフルートの創始者、森光弘さんと臼田圭介さんのデュオ「CHILDHOOD」のお二人が来て下さいます。いろいろな曲を演奏してくださる予定です。みなさんが知っている曲も入っています。この報告会はヤマト福祉財団のご出資で開催できる貴重な機会です。よってチケット代もございません。無料でどなたでもご参加頂けます。ぜひみなさんお誘いあわせの上、ご来場ください。お待ち申し上げております。
令和元年10月29日(火)
10月27日(日)に、菊名地区の防災訓練に参加しました。会場は菊名小学校。菊名小学校は坂の上の小学校で有名で、どこの方向から通学するにしても絶対坂をのぼってこなくては通えないという立地です。もちろん車いすユーザーのメンバーさんは上がれません。ましてや介助者が後ろからしてものぼれません。事前に民生委員さんにお願いさせて頂き、車で行かせてくださいと頼みました。歩いて避難経路を確認するグループは、「ここの道は普段通らないね」「ここにも道があったんだね」などと話しながら小学校を目指しました。感覚的ですが、昨年度よりも小規模にあったように思います。もしかすると年々「防災」を意識して何か取り組みを行なうということは難しくなってきたのかもしれません。それでも各地域の民生委員さんを中心に、それぞれにあてがわれた避難グッズの紹介や、逃げる時の工夫などを体験を通して教わりました。それでもなんとなく違和感があったのは筆者だけではないのかもしれません。例えば新聞紙で作れる靴。いざ靴がないという事態になったとき、新聞紙を自分の足にあてて固定すると丈夫な靴代わりになるということだったんだけれど、いま新聞を家庭で取り寄せている家はどれくらいあるだろうかと考えれば、かなり少なくなってきているんじゃないかと思いました。情報を得るのはほとんどがスマホ。あとはしいて言えばラジオでしょうか。新聞紙が家にないという事態で、どう靴の代わりのものを用意するのかということも考える必要があるのかなと感じました。さらに最近の防災訓練は、減災という言葉にスライドしています。また障害者福祉の視点で見れば、障害のある人が逃げやすい施設が揃っていないとも言われます。特に注目されやすいのは、知的障害や自閉症の支援の重度の方の言葉。慣れない体育館や講堂などに行くと、「おかしな声を出す人」「ぶつぶつ何か変な感じがする人」と言われがちで、かつ本人も強いパニックが起きてしまって避難場所に行けないから、妥当な場所を別に用意してほしいという親御さんの声もだいぶ聴きます。ただどうでしょう。障害があろうとなかろうと、避難生活はみなさん慣れないもので、心の余裕はありません。自分たちの権利だけを主張しても仕方ありません。障害者だから特別扱いしてくださいというのはお門違いで、障害のある方も努力する、だからみなさんでできることを順番にしていく、という考え方のほうが本来のたすけあいだろうと思います。偏った意見が主流になっていく障害者福祉はベクトルがちょっと歪んでしまうのかもしれません。
令和元年10月14日(月)
本当に大きな台風でしたね。最初に見た天気図で、気圧が915hPaなんていうのは初めてでした。これはもう相当被害が出るだろうと思い、台風が近づいてきたら、菊名の事務所では前回の教訓を生かし、飛ばされそうなものはすべて建物の中か、ガレージの奥のほうに詰め込みました。またグループホームでは、シャッターがある場所はいいのですが、シャッターのない窓は飛散防止シートを購入しようとしましたが、すでに売り切れ。養生テープも売り切れ。日本人、みんなやること同じで、これは頭をひねって一工夫しないとまずいなと思いました。幸いなことに全事業所無傷でした。驚いたのは、ガレージ奥に立てかけていた折りたたみの扉が倒れていたこと。もともと使わないので置いておいたのですが、まさかこんな奥まで倒れるぐらい吹き荒れていたと思うと、日々の用心が欠かせないと思いました。 さて10月~11月のいろえんぴつは本当にバザー三昧で、今年もたくさんの団体さんからお声をかけて頂きました。
・菊名地区センター文化祭 3days ・ほくほくフェスタ ・菊ドラまつり ・菊名コミュニティハウスまつり
他にも書ききれないほどです。その他に通常の販売や納品があるので、作り手側はこの時期本当にたくさんのお惣菜、お弁当、各種パン・クッキーの製造に追われます。どれぐらいできるかなと思いつつ、それだけいろえんぴつが地域に定着していることの現れだと思うと、本当に感謝の日々です。
令和元年9月29日(日)
先日、年1回の日帰り旅行に行ってきました。急遽目的地が変更になったり、段取りがうまくいかず、慌てることばかりでひやひやすることも多かったのですが、それは職員側の都合であって、メンバーさんは普段できない遠出の外出を満喫し、またメンバーとお出かけができるということで、いつも以上に興奮したり、にこにこしている方が多くいらした気がしました。晴天に恵まれ、天候は申し分ない気候でした。メンバーの意思をなるべく尊重できるように、お土産屋さんに滞在できる時間帯を長くしたり、全員が同じ動きではなくてもいいだろうと、2コース用意して、どちらか選んで頂くなどの工夫があったからかもしれませんが、みなさんちょっとは仕事から離れて気分転換になれたらいいなと思いました。
令和元年9月10日(火)
この9月に2人のパートさんが入ってくださいました。とても快活なお二人で、細やかに動いて下さりそうな予感がします。場を盛り上げたり明るくすることができる人、「次に何をやればいいでしょう」と聞いてくれる人」、福祉の世界でいそうでいないような特長ある方です。とかく最近の若い人は「指示待ち」であることが多いと言われます。1つの仕事が終わったら次の指示が出るまで待っているようです。何で待っているんですか?ととうと、「勝手に動いて怒られたら嫌だから」だそうです。怒られ慣れてないということ、次こそ怒られないよう万全を期すことをしないことというのがいまの若い方の特徴だと聞きました。無論ベテラン勢はそんなことはなく、「わからなければ聞けばいい」「とりあえずやってみて、だめだったところを直していけばよい」という発想の方が多いです。できればその両者を足して2で割るくらいの気持ちをみなさんが持てれば、活気あふれる職場になるのかなと思いました。まだまだパートさん、グループホーム夜勤者さんを募集しています。さらに通所先では新たに通所したいという方も求めています。ぜひいろえんぴつのいろいろなページをご覧ください。
令和元年9月1日(日)
いろんなラジオで「8月が終わりますね、夏が終わったような感覚ですね」と言っているのを聞きます。実際はまだ残暑も厳しく、湿度もあると不快指数が高いこともあるのですが、「9月」という単語を聞くと、なんだか涼やかな風やこれから寒い冬がやってくるぞという合図のようなものを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
9月からのいろえんぴつは、少し職員やパートさんが入れ替わる部署もありますが、新しく加わってくださる方、今までいらっしゃるパートさんの勤務日数が増える方もいらっしゃって、頼もしい人材に恵まれているなと感じます。特に福祉事業所でこれだけ医療職がいるのは、他に例をみません。もしご関心のある方はぜひいらして頂ければと思います。また、利用者さん(いろえんぴつでは、メンバーさんと呼んでいます)も随時募集中です。仕事をがんばって、時にイベントや行事で楽しんで、みんなで時間を共有できたらと思っています。区役所のケースワーカーさんからご連絡を頂いても大丈夫です。よろしくお願い致します。
令和元年8月23日(木)
なんだか朝晩、少しだけ急に涼しくなったような気がします。今年は小さな台風がいくつもくるというより、大きな台風がどどっとやってくるという印象でした。天候の変化に気を付けなければいけませんね。
この天候の変化についてですが、いろえんぴつでは、利用者さんの夏休みは集中して5日間とるようにはしていません。まして土日とくっつけて、長い連休になることもしません。理由は「普段のリズムが崩れて、かえって利用者さんがつらいだろうから」です。そのため月曜日を休みにして、「土、日、月」の3連休にしたり、金曜日を休みにして、「金、土、日」の3連休にしたりして、「連休がたくさんある」という状態にしています。確かにそのほうが利用者さんにとっては、いわゆる休み明けのだるさに陥らずに済むと言えるようです。3日間休んだ後の通所と7日間休んだ後の通所では、明らかに仕事のペースも、表情も違います。利用者さんに通いやすい施設になるように細かな工夫を取り入れています。
令和元年8月18日(日)
8月19日から生活介護事業所Café Le Troncが4年目に入ります。これまでもたくさんの方にご利用頂いてまいりましたが、今回はさらにパワーアップして、新しいメニューもご用意しようと担当者で検討しています。またおいしい焼きたてパンがある日もありますので、ぜひお越しください。またお部屋の貸出ルールが変更になりましたので、もしご不明点がございますときは、担当スタッフにお気軽にご相談ください。
令和元年8月8日(木)
猛暑日がかなり堪えますね。メンバーも外に出るグループは本当にへろへろになって頑張っています。もちろんこまめな休息と水分等の補給。いつもより活動のペースをおとしての仕事となっています。倒れてしまっては身も蓋もないですからね。でも工賃は減るばかり>_<。メンバーの頑張りを見ていると、もうちょっとなんとかならないかと思います。
現在、いろえんぴつ大倉山駅前に所属するメンバーに定員が多数あります。パンを焼いたりクッキーを焼いたり、さらには作った商品を販売したり納品したりしています。秋にはたくさんのバザーやお祭りにお声をかけて頂いているため、たくさんパンやクッキーを焼かなくてはなりません。ぜひ一緒に働いて下さるメンバーさん、いつでも受付しておりますので、見学からお越しください。地域活動支援センターですので、支援区分は要りません。詳細につきましては、「いろえんぴつ相談室」の相談員(計画相談担当)にご連絡ください。
令和元年8月1日(木)
梅雨明けすぐに連日の猛暑日。さすがに地域に出て活躍するぞと意気込むいろえんぴつでも、熱中症になったら意味がありません。こまめな水分補給と休養をとりながら、いつものペースをおとして作業をしています。お昼ご飯は手作りのごはん。お腹も満足して午後の作業も続けました。とはいえやはり障害のある方の健康管理はとても心配なことがつきものです。それは適切な意思表示が出来る方ばかりではないということ。その分、支援者がこまめな普段のチェックをし、看護師と相談をして、支援の方向性を確認します。幸いにもいろえんぴつには、日中に3名、GHに3名の看護師さんが働いて下さっています。さすがに常勤さんになって頂きたいと思っていても難しいところはありますが、それでもそれぞれの力を発揮して下さっているので、困ったことがあると看護師さんに相談しながら決めていくというスタンスがとれるようになってきたのは、嬉しいことです。また4月からは作業療法士さんも入職しました。リハ計画書を作って頂き、可能ならリハ分野の専門職が働きやすい職場になれるように現在準備を進めているところです。まさに多職種連携です。それでもまだまだ1人1人の障害像にあわせて考えると、医療職が少ないです。看護師さんも作業療法士さんも、それ以外の方ももしご興味ある方はぜひご連絡ください。よろしくお願い申し上げます。
令和元年7月28日(日)
ようやく梅雨が明けそうですが、明けた途端に猛暑が続くようです。今日のGreen Noteはみなさんガイドヘルパーさんとお出かけに行きました。水族館、映画、買い物など各々自由に楽しんできたようです。中には横須賀軍港巡りなんていう方もいました。普段経験できないようなことを1つでも多く取り入れていけたらいいなと思います。平日は地道な作業に追われ、かんかん照りの中をひたすらポスティングしたり、運搬作業をして、日焼けして、真っ黒になったりしているので、せめて休みの日ぐらいは楽しい思い出を作ってもらえたらと思います。実は8月の夏休みでは、グループホームのお楽しみ会があります。何をするかはまだみなさんに告げていません。だからこそのお楽しみ会。こんなときはスタッフも一緒に楽しみたいと思います。
令和元年7月24日(水)
いろえんぴつは、4月より社会福祉士・精神保健福祉士の実習施設となりました。これまで3名の方が実習をして頂いています。いずれも通信教育課程在学中の方々です。とても意欲的に実習に取り組まれ、しっかりと日誌も書いてきてくださり、1枚1枚読ませて頂くと、改めて私たちが気づくことも多いものだなと感じています。外部からの視点を感じさせて頂けるとても貴重な機会ともなっております。今後もまだ3名の実習を控え、年明けには看護学校の学生30名近くの実習もあります。たくさんに刺激をメンバー、職員ともに受けながら成長していけたらと思っています。
令和元年7月14日(日)
久々の心理福祉セミナーを開催することができました。以前に比べてセミナーなどの研修会に参加してみようという地域の方々や一般市民は少なくなったように思います。多分インターネットである程度の情報は調べることができて、わざわざ学びにいかなくても、夜遅く帰ってきても必要度合いによって本を取り寄せて自分のペースで学ぶことだってできます。そんな時代に研修会はもう時代錯誤かもしれません。それにいま流行っているのは、同世代で同じ悩みや困りごとを抱えている人たちが集まれる小さいサークルのようなものかもしれません。これだけ核家族化が進行して、生活スタイルがバラバラになり、それぞれの家庭によって困り方が変わっている中、やっぱり解決できない家庭の悩みをまた違う集団を作ることで解決させようとしているのだろうと思います。いいもわるいも人は一人では生活できない社会的動物ですから、きっとお互いの寄りかかり先を一生懸命探しているのだと思います。いろえんぴつは、そこまで小さいサークルではなくて、もっと障害のある方もそうでないと言われる方も、みんな楽しく地元で暮らせるようになれたらと思うのです。そんな思いを胸にこれからも港北区のまちを中心として活動したいと思います。なが~い、初回の文章となってしまいました。今後ともよろしくお願いします。